2013年7月7日日曜日

Stampede Road Race 初完走?

今日は七夕やね。普通は七夕の夜に願掛けするもんなんやろうけど、僕は勝手に七夕は願い事が叶う日やということにして、昨日の晩「明日のレース完走出来ますように」ってお願いしておいた。

まあ、そんなことは知ってか知らずか今朝のカルガリーはレース日和のスカッと晴れ渡った空。気温もそこそこ上がるやろうけど、先週ペンティクトンで暑さ対策をしてきたので多分平気やろう。

11時と普通より遅いスタートなので朝食はいつも以上にタップリ食べといた。会場に着いてスタートまでに食べられるようにおにぎりまで作った。三つも・・・(結局一つは持って帰ることになったけど)

レースと言っても普段と準備は変わらんので焦らずいつも通りの支度をして、9時過ぎに出発進行。もちろんカウボーイハットを被って。(何せスタンピードレース言うくらいやし)

レース前の手順ももう慣れたもんで、登録やらなにやらを落ち着いて済まして、少しウォームアップでトレーナーでくるくる足をならした後スタート地点へ。事前の下見で知ってたけど、これが意外と遠くてある意味ウォームアップ代わり。


スタート地点に着いたら居るわ居るわ速そうな奴らばっかり。このレースは普段の経験別カテゴリーでのレースと違って年齢別のレースなので、普段一緒にレースをすることの無いエリートカテゴリーがいっぱい居る。というか、レースナンバー見たら上級カテゴリーばっかりや。

まあ、彼らと130キロ張り合って走れる訳無いことは端から承知なので、ある意味ビビることさえ無かったけど。今日の目標は「初っぱなのふるい落としでは何が何でも着いて行く」ことと、「ふるい落とされた後は気持ちを切らさず回収車が拾いにくるまで走り続ける」こと。


一つ目の目標は何とか、というか思った以上に満足いく形で達成出来た。やっぱりいつも通り、一周目から登りの区間は先頭を走ってるエリート集団が猛烈にアタックを繰り返してたんやけど、それには「難なく」とまではいかんけど、死ぬ気にならんでも付いて行けた。去年までは死ぬ気で頑張っても一瞬で千切られてたから、それなりにパワーアップしてるんやろう。

で、とりあえずそんなアタック合戦も何とか生き延びて先頭集団とは丁度半分弱くらい一緒に走ることができた。


あっ、ちょっと嘘付いた。実は一周目の終わり間近の結構急な上り坂で少し放されて、そのままするする放されて200メートルくらい差が付いたかな。去年までの僕やったらここで諦めてたと思う。後ろを走ってる審判車にも抜かれたし。

でも、今年の僕は「まだ振り落とされるには早すぎる」って思って、そこから5キロくらい猛烈に頑張って走って何とか先頭にたどり着くことが出来た。幸いにも丁度その頃先頭はルンルンサイクルモードやったみたいで随分スピードも落ちてたから助かった。

2周目の終わりの坂では同じ間違いを繰り返さず、きちんと先頭に付いて行って、そこからさっき書いたみたいにレースの丁度半分弱くらいにあたる3周目の第2コーナーまでは問題なく付いて行ったんやけど、あれやね、切れる時っていうのは一瞬やね。いつも通りコーナーの立ち上がりのアタックに反応しようと思ったら「スカッ」っていうか、「ドスっ」というか足に全く力が入らへん。「あれっ?」って思ってギアを落として回して付いて行こうと思っても、全然スピードが違う。あれよあれよと言う間に10メートルの差が20メートルになり、対応する力の無いまま集団は小さくなって行った。


もうさっきみたいに猛ダッシュで追いかける気力も無く、「今までよくがんばった」と自分を励まし、頭を切り替えて第2の目標に取りかかることに。なんにせよ今日の目標は完走やから。

そこからはこれと言ったドラマも無く、ひたすら残りの周回をこなしたんやけど、先週のペンティクトンキャンプの成果か切れそうになる気持ちを「頑張れ、頑張れ」と励まして、コーナーごとにいてくれるボランティアの応援を受けながら4周クリア。残り一周。これで周回遅れで失格になることは無い。


ちなみに途中で1人のライダーが、どうやったらそんなに破れんねんっていうくらいぼろぼろのジャージで血だらけになって、手当を受けてた。1人で転けた割には派手な怪我やったんやけど、大丈夫やったんかな?まあ、心配してる場合でなく、下手したら僕まで違う理由で回収されてしまう。急がないと。



でも、最終ラップに入るといつ後ろから回収車が来るかドキドキ感が増したわ。公道を使ってのレースやから当然ビュンビュン車が通り過ぎるんやけど、後ろから車が来るたびに「来たかっ?」ってドキドキ。

それまではコーナーで応援してくれていたボランティアのマーシャルも既に撤収していてなかったし、「これは完走の危機か?」って思いながらも最後の直線に入ったら「ここで回収されることは無いやろう」って少しホッ。


でも、それまでは遠くからも賑やかに見えていたゴール付近が何やらシーンってしてる??


まあ、何はともあれゴール出来たら良いわって思って残る力を振り絞って最後の坂を駆け上がったら・・・


ゴールまで撤収されてた・・・誰も居れへん。もしかして回収車が来えへんかったのも、僕が最後走ってたん気付いてなかった??

どうしたもんかと一瞬考えたけど、考えても何も出てくる様子も無いので、とりあえずゴールのあったところでガーミンをストップ。130キロを4時間切って走った!!まあ、初めの半分は先頭集団と一緒やったから少しおまけやけど、1人でこんな練習無理やなー。

完走が公式なものになるかどうかはもうどうでも良く、とりあえず事故無く走りきったことと、2つの目標がとっても満足のいく形で達成されたことで今日のレースは大成功。



そこから朝と同じ長い道のりをオフィシャルのいる公民館まで帰って行って、顔見知りのオフィシャルに「ゴールしたよ」って言いに行ったら驚かれて、「ごめんごめん、もう誰も走っていないと思った」って・・・

そらそうやろうね、テントの下とはいえ4時間も炎天下待ちぼうけで、一刻も早くに帰りたかったやろうし。

ダメもとでガーミンの記録で完走扱いにしてくれる?って聞いたら、「もちろんよ」って記録を書き直してくれた。


3時間52分で3度目の挑戦で初めてStampede Road Raceを完走出来た!!

いつもは悔しい思いで食べてたおなじみのハンバーガーも今日は格別。当分自分が呼ばれることは無いやろう上位完走者の表彰式も暖かい気持ちで拍手できた。いつかあそこに立ちたいなー。


いろいろ課題も見つかったしまだまだな部分は沢山あるけど、何よりこのレースで完走出来たことが大きな一歩。大満足のレースでした。


(ずっと野生やと思ってたけど、実はそうではないらしい菜の花畑です。何気ない景色やけど、レース中気持ちが切れそうになるたびに、この綺麗な景色を見ながら走れることを幸せに思って、自分を励まして走りました。)


追記:さっきアップされてた記録を見たら先頭集団より約23分遅れで公式に完走扱いになってました。23分かー、まだまだやることいっぱいあるなー。

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