2014年8月23日土曜日

moose mountain trail race

今日はマラソンへ向けての練習レース第2戦、しかも初めてのトレイルランレースとなるmoose mountain trail raceに参加してきました。

水曜日から降り続いた雨のため「かなりドロドロになる覚悟で来い」との主催者からのメールにビビりながらも、11時スタートに向けて9時過ぎに家をでた。開催地となるWest Bragg Creekに向かって走っていると途中こんな標識が。

ペガサス鹿?良く出来たジョーク。よく見たら誰かが黒のシールで羽を作って張り足したみたい。本物の鹿たちも羽が有って車を避けてくれたら良いんやけどね。

そんなジョークに笑顔をもらって、会場には10時過ぎに到着した。レースナンバーを受け取り着替えとトイレを済ませて10時半。そこから少しばかりウォームアップ。

スタート10分前にスタート地点に集合して、主催者の挨拶とコースの概要などの説明を受け、予定通り11時レーススタート。

そんなに大きな規模のレースではないので、スタートして暫くすると僕の周りには人影はまばら。5番手か6番手の位置で最初の数キロを走る。前を走る数人は僕が維持可能なペースを明らかに上回るスピードで走っているので、追いかける気も起きず、とりあえず心拍数を170以上には上げないように走ることに。

広いダブルトラックの道からシングルトラックのトレイルに入ると、俗にいうペースというものは意味が無くなって、心拍数および自分の体感負荷をたよりに走らないとあかんようになった。

というのも、繰り返し襲ってくる壁のような登りやヌルヌルの地面のせいでロードレースのように一定のペースで走るということが全く無理やから。しょっちゅう立ち止まってはぬかるみを避け、倒木を乗り越え、さながらアドベンチャーレースの様相。

1キロ進むのが異様に長く感じて、5キロ過ぎた時点でかなり体力は削られてたと思う。ただそこからしばらくは下りが続いて、下りの得意な僕は結構スピードを上げて走っていけた。

10キロ手前までは小さな登りは有るものの基本的には下り基調。いい感じで走ってたんやけど、10キロあたりから再びかなり激しい登りが襲って来た。前半の登り以上の傾斜と長さ、それに既にかなり足に来ているのでさらにキツく感じる。

走って登ると心拍数は上限を一気に超えるので、あまりきつい傾斜の登りは歩いて登ることに。5キロ過ぎの長い下りで追い抜いた女の人にこの区間の長い登りで抜かれて、しばらくはその人に付いて走ることに。

ちなみにこの辺りのぬかるみは半端じゃなくて、何度もくるぶしまでつかるドロドロにはまることもたびたび。でも今まで既に水たまりや湿地帯を走って靴もドロドロになっていたので、そんな悪路もあんまり気にせんと走ってた。

そしたら気を抜いてた訳じゃないけど、12キロあたりで2度も立て続けに転けてもうた。一度目はぬかるみが思った以上に動いて左足をとられて転倒。なんとか体勢を立て直して数メートル走ったと思ったら、ぬかるみを避けようと思って草の上に置いた足にその草が引っかかって、一度目以上にハードに転倒。

この2度の転倒で右手のひらの皮が100円玉大に剥けたのと、右膝および臑に擦り傷を負ってもうた。しかも少し右ひざを倒木に打ったのか痛い。一気に気持ちがなえてしまって、「後4キロやし歩くかー」とか「マラソントレーニングに響いたらあかんしなー」とか弱気な気持ちが優勢になって来てしばらく歩いてた。

そんなとき後ろから猛烈なスピードで走ってくるランナーが。彼はスタート前に少し話した人で、カルガリーで有名なエリートランナーのグループで走るランナー。スタート数キロで僕の視界から消えた人が後ろから走ってくるので「どこにいてたん?」って聞いたら「コース間違った・・・」って。そう言い残してまた一瞬で見えへんようになった。

そんな彼を見てなんか僕も元気をもらって、「よし最後まで走りきろう」ってやる気が出て来た。幸いにも僕が転倒した辺りからゴールまでは緩やかな下りで、そこそこのペースに上げて走ってくることが出来た。手のひらと足の擦り傷の痛みは有るものの、膝の打ち身の痛みは気にならんかった。

そこからゴールまでは誰にも追いつかれることなく、無事フィニッシュ。全体で5位、Male30−39のカテゴリーではなんと1位やった。凄い。まあ60人弱しか走ってないレースやったけどね。

15キロちょっとのトレイルランで1時間28分。平均心拍数が166と、心肺機能にはちょうど良いハードトレーニングになったし、なにより上り下りの続くぬかるみコースをハードに走って足の筋肉の持久力強化には最高のトレーニングになった。

レースの後、着替える前に5キロほど走ってクールダウン。スタート直後の広いダブルトラックを走ったんやけど、レースで走っている時は気付かんかったけどめっちゃ素敵な景色のトレイルやった。また今度遊びに来たい。

ちなみにこのレースの参加商品は洒落ていて、Tシャツとかじゃなく
 お弁当箱。
中にふた付きの小鉢とスプーンフォークも入ってる。この冬クロカンに行く時に使えるわ。

ドロドロになった相棒たち。


あんなドロドロのグチョグチョのトレイルを走ったけど、このトレイルシューズはずっとしっかり足にフィットして走りを支えてくれた。岩場を走ると靴底の薄さが少し気になるけど、おそらく慣れれば平気。最高のトレイルシューズやわ。もう一足買っておこうかな。

後片付けと洗濯を済ませてから、今晩は日本からのゲストとの最後の夕飯にお伴してきました。

ゲストの遠縁の親戚で、カナダ在住の日系および日本人のご夫婦にも初めてお会いしました。世間は狭いもので、なんと鈴木さんの同僚であることも発覚。僕と同じ年のご主人と一つ下の奥さん。素敵な夫婦で、これをきっかけにお付き合いできるのが楽しみです。

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