2014年6月23日月曜日

Icefields Parkway

死ぬまでに一度は見ておきたい絶景の1つと言われている(らしい)、レイクルイーズとジャスパーを繋ぐカナディアンロッキーを縦断するIcefields Parkway。以前レイクルイーズキャンプで南から60キロほど走ったことがあるけど、今日はジャスパーからスタート。

目標は約100キロ先にあるコロンビア大氷原。自転車で氷河には行かれへんけど、ちょっと雄大な目標が有った方が良いかなと思って。標高1000メートル辺りのジャスパーから2000メートル近くの目的地までまで登ってくる、かなりキツそうなルート。どうなることやら。

予報通りすこぶるいい天気で、しかも8時過ぎのスタート地点ですでに結構暖かい。もっと北にあるジャスパーと比べてもカルガリーはやっぱり寒いわ。

(噂のIcefields Parkwayの北の入り口。)

(目的地まで約100キロ。)

ここからひたすら南下。

このブログでは今まで冬のロッキーの写真ばかりやったような気がするんやけど、岩肌があらわになった夏のロッキーも見事な景色です。

1000メートルの標高差が有るんやからもっと登っていくんかと思っていたら、意外と登りらしき登りは無いような気がする。行きは終始向かい風に虐められてたんやけど、それでも時速30キロくらいで走ってた。最後に一気に登らせるつもりか・・・


(ぼちぼち登っているかな。)

写真では分かりにくいけど、たぶんあの遠くに見える雪が残っている山が目的地の山やろうと思う。やっぱり遠いな・・・


並走して流れるアサバスカ川が見事な氷河の溶けた白濁したエメラルドグリーンって感じで綺麗。

随分走って、目標まで後20キロという辺りでも標高は1600メートルくらい。2000メートルが本当やとしたら最後に猛烈な登りが待ってるんやと思って正直気が滅入る。

で、やっぱり残り10キロ辺りかなという辺りから一気に登り始め、途中立派なTabgle Creekの瀧を通り
(地面の傾斜が分かるやろうか)

横目にアサバスカ氷河を見ながら
時速10キロを下回るもの凄いゆっくりなペースで登ること25分。やっと頂上に着いた。約4キロ、平均7パーセントの勾配。もっと長かった気もするんやけど・・・ちなみに2000メートルというのは間違いで1900メートルやった。それでも十分キツかったけど。

(ガイドブックで見たことのある床がガラス張りになった展望台はこんな所にあった。)


頂上について反対車線を見ると重装備の自転車にまたがった女の子がいてた。で、その先をみるとさらに重装備の男の子が必死になって反対側の登りを登ってきてる。自転車旅行中のカップルやった。

(車が結構走ってて危ないので反対側から記念写真を一枚。)


そこから少し下ってしばらく走った辺りで、Highwayの入り口から丁度100キロ。後少し走ればコロンビア大氷原のインフォメーションセンターが有るそうやけど、今日の僕にはあまり用が無いので、切りの良い所で折り返し。
(折り返した所)

行きしなは25分必死に頑張って登った峠も、下りは時速60〜70キロ近くで猛烈に下って5分弱で下りきった。あの頑張りは何やってん。

そこからしばらくは延々下り基調で、しかも追い風で、40キロ以上で飛ばして走ってた。いつもあれくらいで走れたら気持ち良いやろうに。

しばらくすると、休憩所でさっきすれ違ったカップルが休んでたので、折角なので挨拶しにいってきた。聞くとフランスから来られているようで、しかも今回の自転車旅行のスタートはカルガリー近郊のコックランやったらしい。不思議な縁やわ。

(Amazing couple!)

こんなことするだけあってとても陽気で気さくな二人でした。ブログに写真載せていい?って聞いたら「もちろん」って言ってくれて、僕達も見たいからアドレス教えてやって。見に来てくれるかな?

誰かフランス語でメッセージかける人居ませんか?(Merci!)


その後もやっぱり下り基調で、行きしなはあまり登っている感じがしなかった所も帰りははっきりと下り続けて、楽々スイスイ。途中風向きが変わって向かい風になったんやけど、それでも平均で30キロ以上出てた。

途中で道路脇に
熊さんがいたり、

Mountain Goatの群れに遭遇したり。

か弱くメーメーないてる赤ちゃんがメチャメチャ可愛らしかった。これがあんな立派な大人になるんや。


下り基調で行きに比べて楽に走れた帰りも、途中数十キロに渡り路肩がメチャメチャがたがたで、もの凄い振動で走り続けないとあかんかったのには閉口した。しかもおそらくそのガタガタの振動でサドルの後ろのボトルゲージから空になったボトルが飛び出したようで、気がついたらなくなってた。

おまけに振動でサドルバッグのジッパーが開いたのか(そんなことある?)、或は出発前に自分が締め忘れたのか(これも無さそうなんやけど)、サドルバッグに入れていたCo2カートリッジとタイヤレバーが飛び出てなくなってた。底に入れてた車の鍵がなくなってなかったのには心底ホッとした。その後きちんとジャージのポケットに入れ直したのは言うまでもなく・・・

帰りは、当然帰るだけで燃料切れの心配も無いし、足の調子もすこぶる良かったので、インターバルトレーニングを織り交ぜながら結構頑張って走ってこれた。スタートから150キロ走った辺りに有ったホテルのキオスクでコーラを買って休憩した以外は特に休憩は無し。それでも全然問題なく走りきれた。やっぱり年々体力は増してるみたい。


で、Icefields Parkway200キロを完走した後に待ち受けていたのが、山の上にあるホステルへの最後の登り。
 (これが登り始め。)

(まだまだ登る)

頑張って3キロほど登って平らな所に出たんやけど、もはや加速する気は起きず。そのままフラフラ〜っと流して

やっとホステルの駐車場に到着。

全部で206キロ、スタートから丁度8時間(実働7時間半)でゴール。行きの折り返し前の峠とこの最後の壮絶な登り(全部で獲得標高1900メートル)以外は結構なハイペースで走りきったみたい。(記録では、とろとろ走った峠も入れた全体での平均時速が27キロやって。やるやん。)

(今日のプロファイル。凄い形や。よう頑張った。)

(ガタガタの振動にもめげず、今日も大活躍の走りを見せてくれたムスコカ号。クタクタや)

やっぱり去年のチャレンジへのトレーニングのお陰で、僕はこういった超ロングライドには随分強くなってる気がする。

今の所100キロ以下のロードレースしか走らない僕にとっては、今日のようなトレーニングは直接役には立たんけど、こういった地道なトレーニングでしっかりフィットネスの底上げをして、きっと来年、或はもっと先に活きてくるんやろうと思いたい。



大満足のIcefields Parkwayロングライドでした。


明日はお気楽に車でレイクルイーズに向かい、そのままカルガリーに帰ります。最後まで気を抜かず安全運転で帰ります。

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