2014年5月25日日曜日

シーズン開幕戦:Velocity Stage Race

相部屋の青年の怪獣のようなイビキでちゃんと寝られるか少し心配やったけど、さすがに長距離ドライブの疲れでかぐっすり寝られたようで、気持ちよくレースの朝を迎えることが出来た。

土曜日の1レース目は80キロのロードレース。最低限の目標はドロップされずにキチンと集団で完走すること。まあ今年のフィットネスからするとこれは少し低すぎる目標かも知れんけど、今までロードレースでは集団で完走したことが無いので、やっぱりどこかに「ドロップされてまうんちゃうか・・・」という怖さはあった。

とは言うものの、本当のテーマは、風の向きを読んで上手くポジションを見つけてなるべく先頭10番目位をキープして走ること。そんで、残り1キロの時点で自分の足の残り具合と周りの状況が許せば最後のスプリントに参加して、あわよくばポイントゲット。

結果は、最後のちょっと欲張った目標以外は完璧に達成することができた。前日以上の暴風の中のレースやったけど、コーナーを曲がるたびにちょこちょこと場所を変えて常に誰かの風よけに守られる位置取りをキープ。それに時々思い出したように起るダッシュにも難なく付いていけて、常に10番手くらいを維持。ドロップされる心配はせずに走りきることが出来た。やっぱりこの冬の基礎トレーニングの効果かな。

で、最後の目標のスプリントフィニッシュはせず終い。最終ストレートに入った時点でそこそこ足に疲れが出てることは感じてたし、この最終ストレートは強烈な横風が吹いていてみんなふらふらして走ってる。ちょっと危険な状況。残り1キロ辺りで「どうする?」って自問して、答えは「今日は無し」やった。

レース後の足の感じからしてもうちょっと踏ん張れたかも知れんけど、頑張ってもポイント圏内に入れるか分からんかったし、何よりそんな自信の無い時に今日みたいな強風の中危険を犯してスプリントする気にはならんかった。

なので、残り500メートルほどで足を止めて、結局集団から30秒遅れでゴール。55人中30位やったそう。

最後はちょっとだけピリッとしない終わりになってしまったけど、でも当初の目標からすると大成功のシーズン開幕戦。しかも今までまともに完走したことの無いロードレースで終始先頭集団で走りきったのは成長の証。めちゃめちゃ沢山のことを学んだし、これから始まるシーズンに向けて大きな自信が付いたレースやった。

ちなみに別カテゴリーで走っていた僕のチームメイトが、その危険なゴールスプリントで事故に巻き込まれて落車。ここで書くのが憚られるほどの大けがを負って病院行き。やっぱり危険と隣り合わせのスポーツであることは間違いない。数十分前の僕の決断は正しかったんやろう。


その後夕方に行われた10キロのタイムトライアルは、僕的には半ば余興。エアロ装備でガチガチに武装した奴ら相手に、こんな強風の中ロードバイクで立ち向かうのは無謀すぎる。なので日曜のクリットに疲れの残らないように軽いクールダウンの気持ちで。それでも17分ちょっとで帰って来れたので、まあ悪くはないやろう。


で、今日あったのが僕の中では一番自信のあるCriteriumレース(クリット)。去年のTdBのクリットでは初入賞したし、今年のトラックでのトレーニングのおかげでさらに自信が付いてる。今日の目標は、ロードレースと一緒でとりあえずは先頭10人くらいの中で走り続けて、最終ラップは死ぬ気で先頭に付いていって、最後はもがいてスプリント。

結果は、こちらも最後の一点を除いてほぼ完璧。複数人の選手を送り込んでる幾つかのチームが先頭を引っ張ってくれてたので、TCRから一人で走ってる僕は前に出ること無く前から10番目以内をキープ。テクニカルに続くコーナーからの立ち上がりもみんながむしゃらに立ち漕ぎしてる中余裕で付いて行けてた。自分で言うのもなんやけど、ああいったコーナーワークは結構上手い方なんかも知れん。

で、その最後の一点なんやけど、最終ラップでみんなが猛烈にスピードを上げてコーナーに突っ込んで行ったとき、僕の少し前で一人がペダルを地面に引っ掛けて落車。僕がもう少しいてたら巻き込まれてたかも知れん。幸いにも脇を通り抜けてやり過ごすことが出来たものの20番手くらいに落ちて、しかも先頭集団と結構ギャップが開いてもうた。

ここで僕の脳みそはフル回転して「東京大学物語」並に一瞬で色々考えて出た答えは「Go, Go, Go!」。去年までの僕やったらこれを言い訳にレースを投げ出してたかも知れん(昨日のチームメイトの事故の件もあるしね)。

でも今年は違う。ここからどれだけ頑張れるか試してみようと猛烈に走ってみた。そしたら前にいた奴らをごぼう抜きで随分先に見えてた先頭集団にもどんどん近づいて、最終コーナーに入る辺りで追いついた。そんでコーナーの立ち上がりから全力でもがいて残り数人を追い抜いてフィニッシュ。

公式結果がまだアップされていないので分からんけど、もしかしたらポイント圏内に入ってたかも知れん。だとしたら凄いな。

めちゃめちゃ嬉しかった。昨日はスプリントを「ヤメ」って止めた頭が今日は全開でプッシュしてくれた。やっぱりスプリントは半端にするもんじゃないんやなと思う。

欲を言えば「あの落車が無かったら・・・」って思ってしまうんやけど、レース仲間には「でも落車に巻き込まれなかった」という良い側面を見ないと、って窘められてしもた。その通りやと思う。


写真の一枚も無い文字ばかりのレースの感想文になってしまいました。こんなん誰が読んでくれるのか分からんけど、でも、こうして昨日今日と色々考えたこと学んだことを留めておくのは将来の自分のためにということで。

このレースでの経験を糧にして今シーズンはバイクレース頑張ります。何はさておき安全第一で。

このレースでの無事を祝って、と今シーズンの活躍を祈念して、乾杯。

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