2015年2月22日日曜日

Mini Ski Camp

マウイキャンプの余韻がまだ残ってる中、今週末は一転クロカンスキーキャンプ。とは言っても、いつも通りの思いつきで自主トレキャンプ。

まずは土曜日にフットヒルズのトレーニングでキャンモアへ。

道中随分空が荒れていて、ハイウェイのあちこちに路肩に落ちた車がチラホラ。安全運転第一で走ってたら集合時間には間に合えへんかった。

ノルディックセンターに着いてもこんな感じ。
どんより。

午前中はこんな感じで薄曇りで、しかもかなり風が強い中で滑ることに。幸い気温はそんなに低くなかった。マイナス10度くらいかな。

でも風が強かったお陰で、お昼近くになってくると
雲も吹き飛ばされてこんな感じで青空が。綺麗なロッキーがハッキリと。

ちなみに
彼がクラブのコーチのエリック。フランス人の彼はかなり愉快な人で、しょっちゅう冗談を飛ばしながら僕らを指導してくれます。でも冗談を言いながらも実はかなり厳しくて、しつこくしつこく僕のテクニックを治してくれて、彼のお陰でこの2ヶ月でどれだけ上達したことか。そんな彼にも昨日は珍しく褒められました。

そして、
彼が以前このブログでも紹介したザビエル。相変わらずいつも気にかけてくれて色々教えてくれます。素敵な仲間に恵まれた素晴らしいクラブの環境です。

 朝に着いたときからやってたみたいやけど、今日はノルディックセンターでは子供達の犬ぞり大会が行われてました。

こんな感じで50メートル程の直線を2匹のワンちゃんが猛烈に駆け抜けて行きます。引っ張られている子は特に何も出来ること無し。転けないようにバランスを取ってるのかな?でも圧倒的にワンちゃん対決です。スタートから10メートル程でもの凄いスピードに乗って走って行くのにはビックリしました。絶対に逃げられへんわ・・・

クラブの練習は昼過ぎに終わり。少し遅刻して行ったから滑ったのは1時間半程。少し物足りないので、仲間とお昼を食べた後に一人で居残り練習。

居残り練習はオリンピックループで長い登りの特訓。
始めたばかりの頃は、というか1年前でも何度も休まずには登りきれなかったベッキーの登りも今は一気に登ってしまえるようにはなった。でもここをレースペースでアタック出来る力はまだないわ。まだまだや。

ループを2周したら足がガクガクになったので、後はバンフトレイルをゆっくりクールダウン。エリックに見られてる気持ちでテクニックを意識して。30分ちょっと滑って終わり。

居残り練習も1時間30分程滑ったので、午前と合わせて3時間ちょっとで32キロ。質、量ともに充実の練習が出来ました。

そしてその足でキャンモアからレイクルイーズに足を延ばして、いつものホステル泊。クタクタになってドライブ中楽しみにしていたサウナが、故障で使えなくなってるというがっかりもあったけど、早めの晩ご飯の後ゆっくり本を読みながらしっかり体を休められました。

で、2日目は、いよいよ来週に迫ったLake Louise Loppetに向けての下見を兼ねてのトレーニング。

朝7時に起きたときはマイナス20度、体感マイナス29度とかで外に出る気にならず、お陰でゆっくりゴロゴロ過ごして、滑り始めたのは10時過ぎ。

レースと同じでスタートはレイクルイーズから。気温もマイナス15度くらいまで上がって、しかもあまり風も無し。見事な青空で氷河もくっきり。

レイクルイーズの周辺のトレイルはいつも滑っているノルディックセンターやCOPと違って、
こんな感じの森の中。ちょこちょこ上り下りやカーブがあって結構大変。2年前に初めて出たイベントでそこら中で転びまくっていたことを思い出して笑いがこみ上げてきた。今思えばかなり無謀な挑戦をしたもんや。そしてよく嫌にならずに滑り続けているもんや。

ロペットのルートの前半を下見した後は、今まで行ったことのないBCとの州境まで足を延ばしてみることに。
これがBCへと続くGreat Divideのトレイル。

Great Divideに出てから30分弱で州境に到着。
ちなみに今日初めて来たので、実はこれが州境やったということは帰ってから知りました・・・

ここから下り基調を20分程すべるとこのトレイルの端っこのパーキングへ到着。
これ以上行くアテもないのでここから引き返すことに。

帰りは登り基調なんやけど
こんな素敵な景色を眺めながら1時間10分程でGreat Divideの端っこへ到着。

途中観光用の犬ぞり隊にも遭遇。昨日の犬ぞりレースと違ってこっちはお仕事で頑張ってるワンちゃん達。大変な仕事や。端から見てると凄いんやけど、乗ってるお客さんが楽しんでるのかどうかはよく分からんかった。なんか寒そうやった。

22キロ程滑ってかなりお腹も空いてたんやけど、一応残りの10キロ分のコースも復習しておこうとヘロヘロになりながらも東側のループへ移動。せっかく来たレイクルイーズやしね。

前半はいつも滑ってるモーレン湖ロードの登り。そこから脇にそれてFairviewループに入ってからが結構大変。お腹も空いてるし足もガクガクしてくるし、気持ちが切れそうになるのを必死に踏ん張ってなんとか滑り切った。8キロしかなかったけど。

でも滑っておいて良かった。2年前は右も左も分からない状態で滑ったから全然覚えてなかったんやけど、いくつか大事なポイントも見つけられたし。

何よりガクガクの足でガタガタのトラックを滑っていたのでもの凄く良い筋トレになったと思う。まあ、いつも滑ってるノルディックセンターのトラックが如何に滑りやすいということがよく分かりました。たまにはこういう所で滑って鍛えるのも良いかもね。

という訳で、即席スキーキャンプはかなり実りの多いものになりました。これで来週のレイクルイーズロペットもしっかり滑れるやろう。

明日からはリカバリー週間なので体の回復に勤めます。お仕事頑張ります。

お休みなさい。

2015年2月15日日曜日

Great to be back! Wonderful weekend.

火曜日の早朝にマウイから帰ってきて、3日程はたった3時間の時差で意外にしんどかったけど、金曜日辺りから絶好調。しかもこの週末は、マウイに負けじとカルガリーも僕を暖かく迎えてくれるかのような暖かさ。

昨日は帰ってきてから初の外ライド。
やっぱりこの冬のロッキーの雄大な眺めはいつ見ても素晴らしい。

ベアスポウからホースクリークロードまで走って、123キロ、5時間半のロングライド。常に90前後のケイデンスを維持して軽めの負荷で走って、時々待ち構えてる短い登りはレースを意識して少し頑張って。Big Hill Springの長い登りは立ち漕ぎの練習。約7分間立ち漕ぎクライム。

マウイの疲れもすっかりとれてたんやけど、前日のウェイトのお陰で全身が結構ばきばき。でも重い体で5時間半しっかり走り切れて、良い練習が出来ました。今までにないくらい良い下地がしっかり出来てきているので、そろそろレースペースの練習なんかも取り入れていこうかな。

帰ってきてちゃっちゃとシャワーを浴びて、今晩は宮地さん家でオヨバレ。12月以来久しぶりでした。

チキンカレーとグリーンタイカレーがメインディッシュ。 

デザートは僕の差し入れのアイスクリーム。瞳ちゃんはカップコーンを逆さまにさして「ユニコーンやっ」 って喜んでいました。

その後はみんなと話しながら夜更けまでゆっくり飲んで、いつも通りそのままお泊まりでした。お邪魔しました。

今朝帰ってきて、少しお酒が残ってる感じもしてたけど、昨日に引き続き良い天気だったので昼頃から走りに行ってきた。

どこに行こか迷ったけど、迷ったときはノーズヒル。ロッキー詣でに行こうと。
行って驚いたのが、今日はなんと夏のトレイルランのコースがこんな状態。全く雪が残っていないしドロドロも殆どない。いつもは氷の張ってる遊歩道をおそるおそる走ってるけど、せっかくなので今日は夏さながらのトレイルランを楽しんできました。

ノーズヒルから眺めるロッキーもいつも通り見事。でも今日は結構低い雲がじわじわたれ込めて来てました。天気は下り坂?

気分が良かったので、今日はいつもと違うトレイルを走ってたんやけど、ふと見上げると遠くに何やら生き物らしき集団が。遠くからやったら何か分からんから「コヨーテの集団やったらどうしよ・・・」と一瞬焦ったんやけど、少し近づいて良く見てみると
 鹿の集団やった。暢気にこんなに見晴らしの良い所に出てきてしまって、散歩中の飼い犬に追いかけられてやったわ。

気の向くままに走って約90分。今年は10キロ以上のランレースには出ない方向で考えているので、週末ランはこれくらいがいい感じ。気持ちよかった。

で、ラン後の昼ご飯はいつもと趣をかえてピザにしてみました。マウイでピザを何度か食べて美味かったのと、スーパーでピザソースが帰ることを宮地さんに教えてもらったので早速試してみようよ。

ベースの生地は何所かで読んで知ったようにピタを使いました。ピザクラスとも売ってるんやろうけど、ピタは他にも使えるしね。具はベーコンと鶏のもも肉を細かく切って、タマネギとチーズをたっぷり乗せて
こんな感じ。

トースターで焼くと
こんな感じで出来上がり。超美味かった。簡単に出来るしこれは定番メニュー入り決定やわ。ただ問題は一枚じゃ全然足りへんこと。でも2枚も食べられへんしなー。おまけのリンゴとバナナでなんとか満たされたけど、ここら辺は改善の余地ありです。

たまたま買ってきたピタがめっちゃ美味しかったことに味を占めて、夕飯まで
カレーをピタで食べました。ピタにガーリックバターを乗せて焼いたらこれまた絶品。良いものを見つけました。

とまあ、帰ってきて早速素敵な週末を過ごせました。来週は一応リーディングウィークで大学は休み。でも僕は先週まるまる先取りして休んでいるので、仕事頑張ります。一日くらいは休むかも知れんけど・・・

2015年2月9日月曜日

マウイ最後の一日

一週間におよぶマウイ一人旅も今日が最後の一日。夜10時前出発の飛行機なので、最後の最後まで思い切りマウイを満喫するぞ。

と言う訳で、最後の一日は日の出を拝むことからスタート。ハレアカラ山頂からの日の出の代わりと言う訳ではないけど、カルガリーでは見ることの出来ない水平線からの日の出やしね。

7時丁度の日の出だそうなので、6時45分頃に起きて車に飛び乗りハナベイへ。ただ着いてから気付いたのは、ベイ自体は少し北向きになっているのでここからじゃ日の出は見えへん。急遽思い立ってハセガワストアの駐車場へ行きそこから眺めることに。

ここはバッチリ。でも水平線に雲がたれ込んでいたせいで7時の日の出の時間にはまだこんな感じ。

丁度良いやと、ハセガワストアでコーヒーを買って暖まりながら暫く待ってると
随分空が黄色みを帯びてきた。

10分もすると、
見事な日の出を拝むことが出来ました。以前見たノーズヒルからの日の出も素敵やったけど、この日の出はまた格別なものがありました。太陽のパワーをたっぷりもらって今日も幸せな一日になりそうです。

宿に戻り朝食をとり、最後の荷造りをして8時過ぎに宿を出発。8時半頃最初のスポットやった溶岩で出来た洞窟探索スポットに行くと、早過ぎたようで開いていなかった。どうしようかと路肩で考えていると後ろから車がやってきて、車から降りたおばさんが丁度そこに立っていたKahanu Gardenという所の案内板を「Open」に。そう言えばそんな所もあったなと思い出して、どんな所なのか聞いてみると面白そう。

せっかくなので導かれるように着いて行って、ガタガタ道を暫く走ると
入り口に到着。

たまたま入った所やけど、ここは素晴らしかったです。
なんでも、ここはマウイに初めて原住民がたどり着いた所だそうで、かなり神聖な土地だそう。このハレアカラを一望出来る広場の端には黒い溶岩を積み上げた石碑というか古墳があり、原住民のTempleとして祀られています。

そのそばには
こんな藁葺きの建物があり、

中にはおそらくレプリカやろうけど、原住民が使っていたであろう船が展示されていました。

植え込みが少し切れている所から海沿いの縁に出てみると、
これまた見事な眺め。溶岩で出来た崖で荒々しさは半端じゃない。打ち付ける波の激しさを写真で伝えるのは難しいね。

歴史的遺産として訪れる価値があることはもちろんやけど、ゆっくり流れる時間を感じながらマウイの美しい自然の楽しむには最高のスポットです。

何より嬉しかったのは朝一番のゲストだったのでこの広大なガーデンを独り占め。やたらと賑やかに鳴いている鳥さん達の歌声を聴きながら、一人ゆっくりと散歩を楽しめました。


1時間以上歩き回って入り口に戻り、僕を誘い入れてくれたおばさんにお礼を言いに行くととても喜んでくれて、おまけにいろいろとこの土地の歴史の話を教えてもらうことが出来ました。Piilaniというおばさんです。とても明るい良い方で沢山お話し出来ました。不思議な縁ですが素敵な出会いでした。

その後当初の目的地であった溶岩洞窟の探索へ。

洞窟についての短い解説を入り口で聞き、入場料を13ドル支払って大きな懐中電灯を受け取っていざ出発。

ここから入って行きます。

入ってきた所を見上げるとこんな感じ。

ここから先に進んで行くと本当に真っ暗になります。当たり前やけど。

試しに懐中電灯を消してみると「本当の闇」と言うものを体感出来ます。夜の暗さなんて月明かりや星の明るさで「闇」とはほど遠いです。(実は前の夜、車を走らせて星空を見に行ったのでよく分かります。ちなみにマウイで見る星空は半端なく綺麗でした。)

それに僕の入った時間にはまだ殆ど人がいなかったので、この洞窟もほぼ独り占め。なので全くの無音。音と言えば自分の足音だけ。

そんな闇の中懐中電灯を消して、手すりを持つ手と足の裏から伝わってくる感覚に頼って一歩一歩歩いて行くととても不思議な感覚に襲われました。何ともいえない、感覚の奥深くに耳を澄ますような。

途中にはこのように地上に繋がる穴が天井に開いていたりもします。

いやー、不思議な体験が出来た洞窟探索でした。色々考えながら探索していたせいで1時間近く洞窟の中にいました。受付のおじさんもビックリしてました。

洞窟探索の後は引き続き西へ向けてドライブ。

途中Nahiku Market Placeという店が何軒か連なった休憩所で軽い昼ご飯。
色々あって迷ったけど、先日島のメキシカンは美味いということが分かったので、

特大フィッシュタコを頂きました。珍しく頼んだフィッシュタコやけど美味かったです。しかも思った以上にボリュームたっぷり。大満足でした。

そこで30分程休憩してから引き続きドライブ。しつこく続くクネクネ道にウンザリしながらも、一時間も走ると次の目的地、
Garden of Edenに到着。

ここは実は行きしなに立ち寄ったけど時間が無くて入らなかった所。でカードで支払おうとすると何か上手くいかない。「えぇー、現金もうないでー」とか思ってたら、受付のお姉さんは「あなたはラッキーね。今日は無料で入って良いわよ」やって。マジですか。

何かこの島に来てから良いことばかり続いてる気がする。お礼を言いながらお姉さんにそんなことを話してると、「この島には波長の合う人と合わない人がいるのよ。あなたはきっと合ってるのよ。」やって。自分でもそんな気がする。

とても嬉しい気持ちになりながら散歩スタート。

ここは元々は大金持ちの個人の植物園だったのを一般開放しているというもの。なので中に個人宅があります。

良く整備された遊歩道には綺麗な植物が丁寧に植えられていて、歩いているだけで気持ちが癒されていくのがわかります。
iPodのカメラじゃあまり綺麗に撮られへんのが残念なんやけど。

海を眺める高台があったり、

樹齢100年にもなるというマンゴーの木が植えられていたり、

とにかく見事な庭園です。

歩き疲れてヤシの木の下でごろり。ちょうど良い日陰になってとても気持ちがいい。ちなみにヤシの実は切り落とされているので大丈夫です。

引き続き歩き回って、

朝に寄った庭園とはまた趣の違った素晴らしい時間を過ごすことが出来ました。自然のパワーってやっぱり感じるもんやね。

少し時間があったのでお土産屋さんによって見ると、何と
沢山のクジャクや

 アヒルが放し飼いにされてました。こんな所で飼われていると幸せやろうな。

結局2時間近くこの庭園で過ごさせてもらい、これをラッキーで無料で楽しんだだけで帰る訳にはいかないと思い、手持ちの現金8ドル分全部寄付してきました。ありがとうございました。

一通り最終日の予定を済ませて、後はマイクとパイアで落ち合う約束をしているのでさらに西へドライブ。
色々な思い出ができたハレアカラの山頂を眺めながら、一週間の思い出を振り返っていました。

マカワオで出会ったモスクワから来たという画家のひと曰く、この島には感じられる人にだけ感じられるスピリットが宿っているそうな。その話を聞いた時、僕が1度目の挑戦で9000フィートで断念した時に感じたスピリチュアルな感覚が鮮明に蘇ってきました。「今日はこれくらいにしておきなさい」とでもいうような、諭すような突風があの日の僕を救ってくれたんやろうと。

Garden of Edenのお姉さんが言っていたこともそう言うことなんやろうかな。そう考えると、この島に対して何か特別な感情が沸き上がってくることは自然なことのように思えました。

そんな素敵な旅の締めくくりは、2度目の挑戦で成功したハレアカラの山頂で再会したカルガリーの友人マイクとの夕食。嬉しいことに彼のご両親も一緒で楽しい夕食でした。

やっぱり旅の仕上げは地元のペールエールで乾杯。

さらに一週間食べたいと思いながら食べるチャンスの無かったハンバーガー。その名もFireBallバーガー。ピリ辛でめっちゃ美味かった。最高の最後の晩餐をマイクのご両親に御馳走になりました。本当にありがとうございました。

凍えるような前回のツーショットと違って今日はアロハでツーショット。

初めに泊まっていたホステルで出来た友達や島のいろんな所で出会った素敵な人たち、それにこの最後のマイクとの夕飯といい、一人で旅しているとは全く思えない楽しい旅でした。

こんな一人旅ならいつでもしてみたい。頑張ってマイルを貯めてきっと来年もまた来るぞ。