2015年2月9日月曜日

マウイ最後の一日

一週間におよぶマウイ一人旅も今日が最後の一日。夜10時前出発の飛行機なので、最後の最後まで思い切りマウイを満喫するぞ。

と言う訳で、最後の一日は日の出を拝むことからスタート。ハレアカラ山頂からの日の出の代わりと言う訳ではないけど、カルガリーでは見ることの出来ない水平線からの日の出やしね。

7時丁度の日の出だそうなので、6時45分頃に起きて車に飛び乗りハナベイへ。ただ着いてから気付いたのは、ベイ自体は少し北向きになっているのでここからじゃ日の出は見えへん。急遽思い立ってハセガワストアの駐車場へ行きそこから眺めることに。

ここはバッチリ。でも水平線に雲がたれ込んでいたせいで7時の日の出の時間にはまだこんな感じ。

丁度良いやと、ハセガワストアでコーヒーを買って暖まりながら暫く待ってると
随分空が黄色みを帯びてきた。

10分もすると、
見事な日の出を拝むことが出来ました。以前見たノーズヒルからの日の出も素敵やったけど、この日の出はまた格別なものがありました。太陽のパワーをたっぷりもらって今日も幸せな一日になりそうです。

宿に戻り朝食をとり、最後の荷造りをして8時過ぎに宿を出発。8時半頃最初のスポットやった溶岩で出来た洞窟探索スポットに行くと、早過ぎたようで開いていなかった。どうしようかと路肩で考えていると後ろから車がやってきて、車から降りたおばさんが丁度そこに立っていたKahanu Gardenという所の案内板を「Open」に。そう言えばそんな所もあったなと思い出して、どんな所なのか聞いてみると面白そう。

せっかくなので導かれるように着いて行って、ガタガタ道を暫く走ると
入り口に到着。

たまたま入った所やけど、ここは素晴らしかったです。
なんでも、ここはマウイに初めて原住民がたどり着いた所だそうで、かなり神聖な土地だそう。このハレアカラを一望出来る広場の端には黒い溶岩を積み上げた石碑というか古墳があり、原住民のTempleとして祀られています。

そのそばには
こんな藁葺きの建物があり、

中にはおそらくレプリカやろうけど、原住民が使っていたであろう船が展示されていました。

植え込みが少し切れている所から海沿いの縁に出てみると、
これまた見事な眺め。溶岩で出来た崖で荒々しさは半端じゃない。打ち付ける波の激しさを写真で伝えるのは難しいね。

歴史的遺産として訪れる価値があることはもちろんやけど、ゆっくり流れる時間を感じながらマウイの美しい自然の楽しむには最高のスポットです。

何より嬉しかったのは朝一番のゲストだったのでこの広大なガーデンを独り占め。やたらと賑やかに鳴いている鳥さん達の歌声を聴きながら、一人ゆっくりと散歩を楽しめました。


1時間以上歩き回って入り口に戻り、僕を誘い入れてくれたおばさんにお礼を言いに行くととても喜んでくれて、おまけにいろいろとこの土地の歴史の話を教えてもらうことが出来ました。Piilaniというおばさんです。とても明るい良い方で沢山お話し出来ました。不思議な縁ですが素敵な出会いでした。

その後当初の目的地であった溶岩洞窟の探索へ。

洞窟についての短い解説を入り口で聞き、入場料を13ドル支払って大きな懐中電灯を受け取っていざ出発。

ここから入って行きます。

入ってきた所を見上げるとこんな感じ。

ここから先に進んで行くと本当に真っ暗になります。当たり前やけど。

試しに懐中電灯を消してみると「本当の闇」と言うものを体感出来ます。夜の暗さなんて月明かりや星の明るさで「闇」とはほど遠いです。(実は前の夜、車を走らせて星空を見に行ったのでよく分かります。ちなみにマウイで見る星空は半端なく綺麗でした。)

それに僕の入った時間にはまだ殆ど人がいなかったので、この洞窟もほぼ独り占め。なので全くの無音。音と言えば自分の足音だけ。

そんな闇の中懐中電灯を消して、手すりを持つ手と足の裏から伝わってくる感覚に頼って一歩一歩歩いて行くととても不思議な感覚に襲われました。何ともいえない、感覚の奥深くに耳を澄ますような。

途中にはこのように地上に繋がる穴が天井に開いていたりもします。

いやー、不思議な体験が出来た洞窟探索でした。色々考えながら探索していたせいで1時間近く洞窟の中にいました。受付のおじさんもビックリしてました。

洞窟探索の後は引き続き西へ向けてドライブ。

途中Nahiku Market Placeという店が何軒か連なった休憩所で軽い昼ご飯。
色々あって迷ったけど、先日島のメキシカンは美味いということが分かったので、

特大フィッシュタコを頂きました。珍しく頼んだフィッシュタコやけど美味かったです。しかも思った以上にボリュームたっぷり。大満足でした。

そこで30分程休憩してから引き続きドライブ。しつこく続くクネクネ道にウンザリしながらも、一時間も走ると次の目的地、
Garden of Edenに到着。

ここは実は行きしなに立ち寄ったけど時間が無くて入らなかった所。でカードで支払おうとすると何か上手くいかない。「えぇー、現金もうないでー」とか思ってたら、受付のお姉さんは「あなたはラッキーね。今日は無料で入って良いわよ」やって。マジですか。

何かこの島に来てから良いことばかり続いてる気がする。お礼を言いながらお姉さんにそんなことを話してると、「この島には波長の合う人と合わない人がいるのよ。あなたはきっと合ってるのよ。」やって。自分でもそんな気がする。

とても嬉しい気持ちになりながら散歩スタート。

ここは元々は大金持ちの個人の植物園だったのを一般開放しているというもの。なので中に個人宅があります。

良く整備された遊歩道には綺麗な植物が丁寧に植えられていて、歩いているだけで気持ちが癒されていくのがわかります。
iPodのカメラじゃあまり綺麗に撮られへんのが残念なんやけど。

海を眺める高台があったり、

樹齢100年にもなるというマンゴーの木が植えられていたり、

とにかく見事な庭園です。

歩き疲れてヤシの木の下でごろり。ちょうど良い日陰になってとても気持ちがいい。ちなみにヤシの実は切り落とされているので大丈夫です。

引き続き歩き回って、

朝に寄った庭園とはまた趣の違った素晴らしい時間を過ごすことが出来ました。自然のパワーってやっぱり感じるもんやね。

少し時間があったのでお土産屋さんによって見ると、何と
沢山のクジャクや

 アヒルが放し飼いにされてました。こんな所で飼われていると幸せやろうな。

結局2時間近くこの庭園で過ごさせてもらい、これをラッキーで無料で楽しんだだけで帰る訳にはいかないと思い、手持ちの現金8ドル分全部寄付してきました。ありがとうございました。

一通り最終日の予定を済ませて、後はマイクとパイアで落ち合う約束をしているのでさらに西へドライブ。
色々な思い出ができたハレアカラの山頂を眺めながら、一週間の思い出を振り返っていました。

マカワオで出会ったモスクワから来たという画家のひと曰く、この島には感じられる人にだけ感じられるスピリットが宿っているそうな。その話を聞いた時、僕が1度目の挑戦で9000フィートで断念した時に感じたスピリチュアルな感覚が鮮明に蘇ってきました。「今日はこれくらいにしておきなさい」とでもいうような、諭すような突風があの日の僕を救ってくれたんやろうと。

Garden of Edenのお姉さんが言っていたこともそう言うことなんやろうかな。そう考えると、この島に対して何か特別な感情が沸き上がってくることは自然なことのように思えました。

そんな素敵な旅の締めくくりは、2度目の挑戦で成功したハレアカラの山頂で再会したカルガリーの友人マイクとの夕食。嬉しいことに彼のご両親も一緒で楽しい夕食でした。

やっぱり旅の仕上げは地元のペールエールで乾杯。

さらに一週間食べたいと思いながら食べるチャンスの無かったハンバーガー。その名もFireBallバーガー。ピリ辛でめっちゃ美味かった。最高の最後の晩餐をマイクのご両親に御馳走になりました。本当にありがとうございました。

凍えるような前回のツーショットと違って今日はアロハでツーショット。

初めに泊まっていたホステルで出来た友達や島のいろんな所で出会った素敵な人たち、それにこの最後のマイクとの夕飯といい、一人で旅しているとは全く思えない楽しい旅でした。

こんな一人旅ならいつでもしてみたい。頑張ってマイルを貯めてきっと来年もまた来るぞ。

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