2014年4月26日土曜日

夢を追う若者達

なんか大層なタイトルやけど、僕の身近な2人の素敵な若者について。

昨日大家さんの次男坊のケルシーの凱旋プレミアがあって、ケンジントンにあるプラザシアターに行ってきました。去年の夏からバンクーバーで役者としての更なる飛躍を目指して修行中の彼やけど、カルガリー時代に撮影していた「The Takeaway」という映画の完成試写会に招待されていました。

トロントにいた時に「トロント映画祭」に連れて行ってもらったことがあったけど、知っている人のプレミアなんて始めて。

大家さん夫妻と約束の時間に映画館の前で待っていると、
ピンクのリムジンが登場。

そこから
ジャジャーン、しっかりポーズを決めてケルシーが登場。

多くの友人に囲まれて大盛り上がり。さすがに親とはいえ邪魔出来なさそうな賑わいやってんけど、折角のプレミアで親子で記念撮影したそうな感じやったので、僕が率先して彼を若者集団から奪ってきてあげた。

で、親子三人で撮れた素敵な一枚がこれ。
 しっかりレッドカーペット気分。

ちなみに映画が始まって分かったんやけど、ケルシーは何と主演男優で(今思えばポスターから分かりそうな気もするけど)、主演女優の女の子との一枚がこれ。この時はてっきり恋人やと思ってた。

映画の内容は荒唐無稽なアクションラブコメディー。ケルシーがいつもの彼のまんまな役柄なんやけど、それが芝居じみてもなくてさすがやと思った。そういえば以前観た彼の舞台もそんな感じやったな。これからももっと磨きをかけて、カナダが生んだジムキャリーの様なコメディースターになってくれたら良いな。

ちなみに撮影されたのはカルガリーやったらしいんやけど見てて分からんかった。

もう一人は、なんと

って、たぶんこれで気付くのはたぶん一人も居らんと思うけど(HIさんは気付くかな?)、彼は僕の去年までクラブレーサーでコーチやった、以前ブログでも書いたことのあるベイリー・マックナイト。

今日たまたまMECへ立ち寄った時に自転車雑誌のラックに目をやるとこの表紙が飛び込んできた。ビックリ。カナダのバイクレース雑誌の表紙を飾ってる。凄い。

彼もプロロードレーサーになる夢を追いかけ頑張っている一人。この冬は彼自身のトレーニングの都合でクラブレーサーのコーチは他の人に譲ったそうなんやけど、また今年のレース会場で彼に会えるのが楽しみ。

2人ともまだ20台前半で、これからいろんな可能性を広げて行くんやろう。僕が彼等くらいの年はまだ学部を卒業した位やったかな?研究者になるという夢、というか目標に向かってゆっくり進み始めた頃やったかも知れん。

今はその目標は現実の仕事になっていて、それは1つの大きな責任にもなっている訳やけど、これからも自分のいろんな可能性に向かって、彼等に負けないように頑張って行こうと思う。

という訳で、明日は早速TCRの今季初チームライド。今年の僕の本気バイクモードに触発された訳じゃないと思うけど、例年より一週間早いトレーニング開始。今年はスタートからしっかり着いて行くように頑張ります。

2014年4月24日木曜日

Lake Louise Camp: Day 5

今日はキャンプ最終日。予報では午後から天気が下り坂ということなので、ホステルを9時にはチェックアウトして今日のスタート地点のCastle Junctionへ。

今朝はそこそこ気温は低いけど、見事に晴れ渡った素敵な一日の始まり。

今日はCastle JunctionからHw93を南下して行くルート。例によって目的地というものは無いけど、60キロくらい行くか3時間くらい走ったら折り返してくるつもりでスタート。

ロッキーを背景に暫したたずむ吉田さんと自転車のロッキー。この4日間散々乗りまくったけど、あんまり愛着がわいてくる前に(というか乗り潰してしまう前に)自分のマウンテンバイクを買った方が良いような気もしてきた。またゆっくり考えよう・・・

ちなみにこのルートはロッキーのオーナーでもあるHIさんと途中まで一緒に走ったことがある。
ジャンクションを出て綺麗に流れるボウ川を渡り、
名前は分からんけど特徴的なスタイルの山を背に走り始める。(帰り道にこの山が見えた時は嬉しかった。)


ところで北に向かうHw93は綺麗な景色で観光案内なんかでも有名やけど、(晴れてたせいもあるけど)僕はこっちの方が好きやった。


スタートして直後の長い登りを登りきった辺りで遠くを望む絶景は、何とも言葉が出てけえへん。(ちなみに今からこの景色の先の方まで走ってきます。)


最初の登りの後は基本的にずっと下りで(帰りが恐ろしい・・・)

しばらくするとアルバータ・ブリティッシュコロンビアの州境を通過。

(ようこそブリティッシュコロンビアへ)

「地球上で一番」という言葉通りここからも素敵な景色が延々と続き




60キロを少しすぎたあたりでKootenay Crossingというところに到着。

何があるんかと思って少し中を覗いてみたら、消防車の車庫があった。山火事の時はここから出動して行くんや。頑張って下さい。

ちなみに、ここまで2時間37分しかかかってないから、やっぱり下りは早い。帰りは追い風になるとはいえ延々登り、全部で6時間で帰れたら良いなーと思いながら覚悟の帰路へ。

(こんな感じでジワジワ登って行きます。)

ただ覚悟していたほどの辛さはなく、そこそその傾斜でもスイスイ登っていけた。キャンプ5日目の疲れはどこへ?

途中でハイウェイ沿いのトレイルヘッドから誰かに手を振られたので近づいてみたら、ホステルの食堂で何度か顔を合わせたことのあるスキーヤーのカップル。
こんなところで始めて挨拶したけど、オーストリアからはるばるカナディアンロッキーでスキーをしにこられているそう。僕もいつかアルプスの山で自転車乗ってみたいな。

その後もスイスイすすんで、ガーミンで表示されている距離と時間がどうもおかしい。早すぎる。行きと同じペースで進んでる。

あれよあれよという間にスタート地点で振り返ってみた例の山が視界に入ってきた。
もうすぐそこや。

で、行きしなも通った州境の3本の旗を見て納得。
やっぱり猛烈な追い風に押してもらってたんや。助かりました。

アルバータに帰ってきました。

予報通り途中から雲行きが怪しかったけど、振り返ってみるとものすごくドンヨリ。

行きしなの絶景とは全然違う。行きがこんな景色やったらだいぶテンション低かったやろうに。

結局追い風の助けもあり、帰りも行きしなと同じ時間で帰ってくることが出来た。トランスカナダに下りて行く最後の下りを下りきった時点で5時間10分。6時間は走ろうと思っていたのに随分早くに帰ってきてもうた。

このまま終りにしても良いんやけど、キャンプの最後というので少しテンションの上がってる僕は最初の登りを1つ目の頂上4キロ地点までお代わりで登ってきた。20分で登ったのでこれで5時間半。もう後は下って終わりで丁度良いやろう。


という訳で、今回のキャンプは質・量ともに過去最高の出来で終えることが出来ました。ロッキーもまさかこんなに乗り倒されるとは思ってなくてビックリしたやろうに。最後は下りで70キロ出てたからね。(HIさん、済みません。ちゃんと無事にお返ししますから御心配なく。)

怪我無くキャンプを終え、安全運転でカルガリーに帰ってきて

さすがにクタクタに疲れてたので、2日続けてになるけど夕飯を中華で外食にしました。

キャンプ終わりの恒例になってるエメラルドグリーンの広東チャウ麺。いつ食べても大満足。

ここのスタッフは一人でフラッと行ってももの凄く丁寧に接客してくれて、いつも幸せな気分にしてくれる。カナダの中華レストランではとても珍しい。

ところで、今日のフォーチュンクッキーは「You will soon gain something you have always wanted (ずっと欲しかったものがきっとすぐに手に入るでしょう。)」やって。

ずっと欲しかったものってなんやろう?gainやから買うもんじゃないね。こんだけ頑張ったトレーニングキャンプの後だけに、「強靭な肉体」とか「もの凄いバイクパワー」とか?乞うご期待。

さて、このキャンプでのトレーニングを活かせるように、来週からもしっかり頑張ろう。今年こそ目指せCat4!

Lake Louise Camp: Day 4


今日は予報通り粉雪が舞ってる。午前9時の気温が0度。午後になっても1度くらいまでにしか上がらないそう。さすがにこんなに低い気温で自転車に乗る装備は持って来ていないので、こんな日の為に持って来たクロカンスキーでトレーニングすることにした。

レイクルイーズでクロカンスキーと言えばやっぱりモーレン湖ロード。午後から雪が結構降るらしい予報やったので、その前にしっかり滑られるように10時にはスタート。1度くらいの気温やったと思うけど、自転車には寒すぎてもクロカンスキーには少し暖かい位。滑り始めてすぐに熱くなってきた。

トレイルのコンディションはカチカチ。ノルディックセンターのように圧雪されたカチカチというよりかき氷のカチカチ。最近暖かい日が続いた後に今日の冷え込みやから仕方が無い。クラシックスキーでは滑りたくないコンディションやけど、スケートでは何とかなるかな。

天気が読めないのでどれくらい滑るかあまり考えて無かったけど、とりあえずは例の「雪崩注意」の看板があるとこまで9キロ行ってみようと滑り始めた

トレイルコンディションはともかく、滑り始めは時々お日さんも出てきて、しかも例によって貸し切りトレイルでなんとも贅沢な練習環境。





前回と違ってカチカチのトラックは滑りは良かったので、始めは足を使わずダブルポールでガシガシ。途中の傾斜がキツくなるあたりはやっぱりシンドイ。久しぶりということもあって何度も止まって息を整えて、ダメダメなフォームにならないように意識して、延々ダラダラ続く登りを何とか登りきって、1時間15分で看板に到着。

クラシックで登った前回より5分くらい早い。前回のコンディションが最悪やったとはいえ、記録更新は嬉しい。

下りの帰りは今回はスイスイ滑って行ってなんと40分弱で下りてきた。全くスキーが滑らんくて登りと下りの差が殆ど無かった前回と比べると雲泥の差がある。

スタート地点に戻ってきて2時間弱。天気もまだまだ持ちそうやし、体もまだまだ元気やったので、折り返しもう一回登って行けるとこまで行ってくることにした。

(1度目に滑った僕のスキー跡。右より左の方がグライドが長い気がする。)

2度目は1度目より何となく体も軽くて調子が良い。1度目には難儀した例の急な傾斜の部分もそんなに力まずあっさり登りきれた。ここまで来ると最後までいかなしゃあないと、そのまま調子に乗って看板まで頑張って登ってしまった。
(証拠写真)

で、二度目は何と1時間11分。4分も短縮できた。もっと本気で頑張ったら1時間切れるかな?来シーズン挑戦してみよう。

帰りの下りもやっぱりスイスイ滑って45分くらいで帰って来た。で、帰って来たら丁度吹雪が・・・
(先月の悪夢が蘇る・・・)

タイムはコンディションが違うから比較が難しいけど、それより嬉しいのが4時間近くほぼ休みなく、しかも補給は水とNature Valleyのバーを3本だけで、最後までへたらずにしっかり滑りきれたこと。全部で36キロ。一度に滑った最長記録やと思う。

最近のバイクトレーニングでも感じてたことやけど、冬の間のクロカンスキートレーニングの効果は抜群に出てる気がする。この夏が楽しみや。

帰って来て、今日はいつもと逆で先に作り置きミートソースのパスタで昼食をとってから、いつもよりゆっくりサウナに入った。4日間たっぷり満喫したけど、やっぱりサウナは良い。

上がってポーッとしながら部屋に戻って暫し昼寝や、って思ってたんやけど、こんな日に限って相部屋の青年が恋人らしき人とスカイプでズーッと喋ってて寝られへんかった。

文句を言うにもさすがにまだ5時過ぎやし、ドームの部屋をとってこんな時間に昼寝してる僕も僕やし、仕方なく大人しくベッドに横になって体を休めてた。

ところで、今回のキャンプでは今まで全部家からの持ち込み食材で食事を済ませてたけど、最後の夕飯は少し贅沢をしてホステルのパブで頂きました。3時過ぎに昼食をとったのに7時にはすでにペコペコで、とりあえずスープに始まり

当然ビームも頼んで

バイソンバーガーがメイン
このヤムポテトフライがまた美味い。

なんとも贅沢な夕飯でした。

これで明日の最終日も頑張れるやろう。

Lake Louise Camp: Day 3

3日目は午後から雪・雨の予報。
(見るからにドンヨリ)

なので遠出はせず、レイクルイーズまでの3キロちょっとの登りをヒルリピートすることに。雪が降り始める前にしっかり走れるようにと、今日は昨日より早めに10時過ぎにスタート。

ウォームアップでビレッジの周辺をぶらぶら。
(2月に来た時にはカチコチに凍っていたボウ川が見事な清流に。)

いざヒルクライムの一本目はサドルに座ってゆっくりアップ。昨日の7キロのクライムよりは短いけど傾斜はこちらの方がキツい。踏み込みすぎないように綺麗にトルクをかけてクルクルと。

(ここら辺が一番キツい辺り)

そんで2、3、4本目は少し頑張り気味に、モーレン湖ロードの入り口までの2キロを立ち漕ぎで。これは立ち漕ぎでも踏み込みすぎずに心拍数を上げ過ぎないようにするドリルで、冬の室内練習から積極的に取り組んでるものの一つ。練習の成果か、今までは立ち漕ぎになるだけで猛烈に心拍数が上がってたのを抑えられるようになってる。やっぱりペダリングは技術なんやと思う。

モーレン湖ロードを過ぎたところから座ってしっかりトルクをかけて、つかれた足でも登りでの最後の勝負に入れるように。RMCCステージレースのイメージトレーニング。

4本目の終わり辺りから雪がチラホラ降って来て、僕もさすがに登りに飽きて来たので、最後の5本目をまた座ってゆっくり登ってクールダウン代わり。その後ハイウェイを挿んで反対側にあるスキー場の入り口まで行ったりして長めのクールダウンをして全部で3時間弱、45キロ走りました。

宿に帰っていつも通りシャワーを浴びてサウナに入ってリラックスした後、3時前に遅めの昼食。昼食も持ち込み具材で豪華ランチセット。

ハム・レタス・卵のHLTサンド。パインアップルヨーグルトも付いて、店で食べたら10ドルはするやろうというボリューム。最高に美味かった。お腹もいっぱい。

昼食の後はボーっとパリ・ルーベのビデオを見てたんやけど、うつろうつろしてきて昼寝。トレーニングキャンプとしては正しい過ごし方やと思う。

起きてすぐにお腹が空いてたけど、さすがにさっき食べたとこなので少し我慢して、それでも7時前には夕食で持ち込みカレーを大盛りで。

走って、食べて、寝て、最高の贅沢やと思う。

あと2日がんばるぞ。

Lake Louise Camp: Day 2

昨日の疲れがあったのか無かったのか、2日目はゆっくり8時半過ぎまで寝た。9時頃朝食を取って、さらに1時間も経たんうちに軽めの昼食もとって、11時頃に走りだした。

今日は計画通りHw93をひたすら北上して走る。


このルートも噂に違わず絶景続きでしょっちゅう立ち止まっては写真撮影。



とりあえずは最高標高2100メートル地点の40キロ先までは走って、その後は例によって気の向くまま行くつもりで。


ただルートプロファイル通り40キロ地点までひたすら登り続きで(上り下りが続くのとどちらが良いやろうか?)、心拍数を上げすぎないようにするのが大変。でも考えようによっては、踏み込まないようにクルクルペダルを回すのを意識して走るので丁度良い練習にもなったと思う。
(こんな感じで延々ダラダラ登って行きます。)

2時間20分ほどかけて山頂に到着。
(最高標高のBow Summit)

ここからしばらく猛烈な下りが続いて(65キロくらい出てた)、勢いに任せて走っていると62キロまで来たところで綺麗な湖の景色の見えるところに出てきた。

(凍って真っ白やけど、Waterfowl Lakesという湖の一部)

ここまで3時間弱走っていて丁度切りが良かったので、ここで折り返して帰ることに。

行きに猛烈に下っていたところは、帰りは当然厳しい登り。ちょうど73キロから80キロまでの7キロに渡る1級クライムやった。

(ここが最後のアタック)

しかも帰りはジワジワきいてくる向かい風で難儀したけど、最高標高地点まで来ると後はダラダラ下り続きなので助かった。結局その7キロ分のキツい登り以外は良いペースで走れたので結局行きより短い時間で帰って来れた。


(帰りも絶景続き)

全部で124キロ、6時間弱の持久走でした。

初日より随分早くに宿に帰って来て、シャワーを浴びてサウナに入って、持ち込みミートソースのパスタで夕食。でもさすがに今日の運動量には足らなかったのか、9時頃にホステルのパブにビールを飲みに行ったて、ついでにヤムポテトのフライを注文してもうた。美味かった。たまにはこれくらいの贅沢も良いやろう。