2015年5月31日日曜日

Highwood Pass

暑い。夕方6時前の気温が26度もある。こんな位で暑いって言ってたら、日本で暮らしている人には怒られるかも知れんけど、一年の半分近くを0度近くというか氷点下で過ごしているカルガリアンにとってはこれは猛暑です・・・

こんないきなり夏がやってきたような5月末の日曜日、一年ぶりにハイウッドパスへ行ってきました。で、正確には去年のいつ頃に行ったんやろうか、と過去のブログを振り返ってみたら、何と去年もピッタリ5月31日に行ってた。なんと言う偶然。

そんでブログを振り返ってみたら、まあ今日と同じようなことをしてた・・・というか今日よりハードなことをしてた・・・まあ今週はこれまでいっぱい頑張ったからね。

何はともあれ、ロッキーの山の中も見事な晴れ模様。
山頂からの下りは冷えるやろうと思って沢山着てきたのが裏目にでて、 暑い。よう考えたら冬のクロカンスキーに行ける格好をしてる・・・でも夏のレースの暑さ対策のつもりでなんとか頑張った。

途中例によって山ヤギの集団に遭遇したりしながら

スタートから3時間くらいで山頂に到着。
去年はあの重いランディーで来たけど15分くらい早かったみたい。まあ、今日のテーマは登りはゆっくりって決めていて、パワーを押さえて走っていたのでこんなもんやろう。

ちなみに、去年は一面雪で覆われていた道路は今年はすっかり解けてた。こんな所にも温暖化の影響なんかな。

そんで、その後の楽な筈の下りは、気まぐれな山の風が丁度下から吹き上げてきてたので、下りでも頑張って漕がないとあかんかった。行きは向かい風やったのに??

下っているとだんだんとお腹が空いてきて、ハンガーノックの恐れがあったので、残り35キロの地点にあるガソリンスタンドで緊急補給。
普段あまり食べないこういったスナックもこんな時には天の恵み。生き返りました。

暫く足を延ばして休憩してから残りのスタート。今日のテーマはこの疲れた足で頑張ってレースペースの走りをして、所々スタンディングのスプリントを練習すること。ちなみに去年も同じことをしていたみたいやけど、ここは去年より俄然成長していたみたい。

もちろん風とかの影響があるから、スピードでは比較出来へんけど、気持ちの持続力が今日はかなり高くて、いつもの「もうあかん」というところからもう一歩踏み込んでいけてた。それにスプリントではマックスに近いパワーを出して加速出来てた。トラックでの鍛錬のおかげかな。

残りの10キロはいつも通り流してクールダウン。
バリアレイクを見下ろす綺麗な眺めを楽しみながら、5時間弱のロングライドを堪能してきました。

走り終わった後はいつものように卵ハムベーグルサンド。
暑さであまりお腹が空いていないと思っていたけど、ぺろっと食べてしまいました。おまけにリンゴもプラス。今日の頑張りが血となり肉となってくれるやろう。

思った以上に暑さにやられ、這々の体で家にたどり着いたけど、休んでしまうともう動けなくなると思ったので、何はさておきムスコカ号の洗車。
そろそろ自家製の洗車用スタンドがぼろぼろになってきた。こんなにちょくちょく洗車するんやから、ご褒美にプロ用のスタンドが欲しくなってきた・・・また物欲が・・・

何はともあれ、昨日に引き続き充実した週末で、体はクタクタです。今日は思いっきり早く寝て体を休めます。

お休みなさい。

6月からも頑張ります。

2015年5月30日土曜日

Bikeshevik GP Day 1

今週末は僕の所属するチームが主催するトラックレースイベントです。本来ならばチームメンバーの義務としてボランティアをする筈やってんけど、参加者が少ないこともありレース要員として参加させてもらいました。

オープニングのスクラッチレースはいつもより少し長めの10周。最初の5周が終わったところでの中間スプリントでダッシュが決まり、ご褒美の10ドルを獲得。ただそこで思った以上に頑張ってしまい、残り4周は着いていくのがやっとで8着でゴール。まあ、初めはこれくらいで。

次のエリミネーションは、前回のように早々にボックスインされることは避けて順調に周回を重ね、残り5人となったところで力つきアウト。ここでそこそこ力をセーブしておいたのは後々功を奏したようや。

次のケイリンの予選は力を出し切ることも無く、上位3人に残って次の決勝へ。何分くらい間が開いたのか忘れたけど、続いて決勝へ。

いつも木曜日に一緒にレースをしているメンバーなので、誰がどれくらいの力が有って何が強いかはよく知ってる。このイベントでは僕に分がある筈。勝ちにいくつもりでスタート。

最初の3周は先頭から3番目で順当に周回を重ね回りの様子見。残り2周となったところでもまだ誰も上がってくるやつは居てない。

残り1周半に差し掛かって、先頭を引っ張ってた電動バイクがコースを外れようとした辺りでもまだ誰も上がってきてない。多分最後の1周に向かう直線に入ってからみんな加速するつもりなんやろう。

という訳で、ここは先手必勝の一か八かのアタックを裏のストレートで敢行。第3コーナーに向かう辺りでバンクを登り始め、第4コーナーのバンクの上から表のストレートに向かってフライングラップのスタート。見事に決まった。

死に物狂いでもがいて、裏のストレートに入った辺りで後ろを見たら50メートルくらいギャップが出来てた。帰ってガーミンの記録を見たらこのアタックでの最高のケイデンスが140で、最高速度は57キロまで出てたそうな。自分で言うのも何やけど、これはなかなか凄い。

残りの半周もなんとか燃え尽きてしまうこと無く走り切って、見事一着でフィニッシュ。やっぱり一着は気持ちが良い。

今年はいろんなことを考えながらレースが出来るようになってきているので楽しい。

最後の500メートルのタイムトライアルも、Bグループで唯2のサブ40秒をたたき出し2位。ちなみに1位になったのは現役高校生のダウンヒルのスキー選手。やっぱり半端じゃないパワーの持ち主です。

というわけで、ボランティアをする筈が思いっきりレースを楽しめた土曜日でした。CPありがとう。

トラックでのレースの後はコックランの丘を使ってのパワー持久力のトレーニングを少々。7月からのロードレースに向けてトレーニングも本格化。充実してきました。

ちなみに、今日の昼は最近土曜日のトレーニングの後はよくいくベトナム料理屋さんで。
今日はあっさりフォーで。美味かった。

だんだん調子が上がってきている気がする。この調子で6月も頑張ります。明日は1年ぶりのハイウッドパスへ行ってきます。

2015年5月26日火曜日

ロードレースシーズンも開幕

先週末エドモントンでVelocity Stage Raceがあり、今年のロードレースシーズンもいよいよ開幕しました。

シーズンといっても何度か書いている通り、6月には全くレースが無く、この次は7月のRMCCのステージレース。去年は酷い花粉症の症状のせいで全く良いところが無く終わったRMCCステージレースは、今年の最重要レースの一つ。それに向けてのテストの意味合いで参加したVelocityやったけど、なかなか良い出来で終われたと思う。

初日の土曜日は午前の個人タイムトライアルと午後のロードレース。

今年はTTバイクを持ち込んで挑んだ個人タイムトライアルやったけど全然ダメダメやった。半分を過ぎた辺りで30秒後から出発した後ろの選手に抜かれてしまい、そこから気持ちが切れてしまいダラダラ。それなりに頑張る筈やってんけど、まだまだや。まあこんなもん。

午後のロードレースの目標は、とりあえずは事故無く完走。そして残り5キロまでは先頭集団で走り続けて、後はその時の様子次第でゴールまでどうするかを考えるつもりでスタート。結果的には目標通り。残り5キロの辺りまでは、集団走行の感覚を取り戻すために前から20番目位を維持して走って様子見。

ただそれまでに意外と足を使っていたようでそこで売り切れ。急に足全体が猛烈に攣ってしまい動かれへん。残念ながら集団に混じって走るのはそこでおしまい。暫く軽く足を回しているとなんとか動くようになってきたので、残り数キロをもう一度レースペースにまで頑張ってあげて走って、先頭から2分少々遅れてゴール。まあ、これもこんなもんやろう。過剰な期待は禁物や。

そして、多少は期待しても良い日曜のクリットは、それなりに期待通りの走りが出来た。いつも通りやってくるスタート直後の「もう無理やで」という弱気な自分を払いのけ、先頭集団の後方で走り続け、一人一人脱落していくレーサーを追い抜きながら無理をせず少しずつ前へ前へ。

本気のダッシュで前へ出てみたらどうなるかも試してみたかったけど、今週末のレースはあくまでもテストなので無事にゴールすることが第一。結果的には一位の5秒遅れでフィニッシュしたそうな。これは満足のいく結果やと言っていいやろう。

出だしは悪くても終わりが良ければ気分の良いもんで、自分のクリットが終わったらさっさと帰るつもりでいたんやけど、せっかくの天気のいい週末やし、チームメイトのレースを観戦しながら残りの午後をピクニック気分で過ごしました。

Cat1/2のレースには久しぶりにベイリーが参戦。みんながスタートラインに並んでいるのに、後ろでフラフラと愛嬌を振りまく余裕。

それがレースが始まると
このように猛烈な走りを見せてくれるのが彼の凄いところ。

さらに今年のロードレースには、この冬のクラブレーサーのコーチをしてくれていたアンドリューも参戦。
数年のブランクがあるというのに、やっぱり個人タイムトライアルでの元ジュニアカナダチャンピオンの走りは圧巻。観客を楽しませるかのように何度も何度もアタックして、集団を引っ張っていく走りには本当に魅了されます。

ベイリーとアンドリューがコーナーを攻めていくなかなか珍しい一枚。
やっぱりCat1/2クラスでの走りは色々勉強になりました。残って観ていて良かった。

という訳で、今年初めてのエドモントン遠征は収穫の多い初レースになりました。今年もこの調子で楽しくレースが続けられるように頑張ります。

2015年5月19日火曜日

バク転プロジェクト(ビデオ)

せっかく久しぶりにブログを書くモードになっているので、ずっと書こうと思っていた、今年から始めた器械体操の進捗状況も書いておきます。後々自分の成長を振り返れるやろうし。

右も左も、それこそ上も下も分からない状態から始めた器械体操やけど、素敵なコーチ達のお陰でとても楽しく練習を続けています。大げさに言うと、30歳の時に真面目に走り始めたことに匹敵する運動に出会えたような気がしています。(最近はバイクばっかりでろくに走ってないけど・・・)

それなりに自身の付いてきた持久力とは違って、いかに柔軟性や瞬発力が衰えているかまざまざと気付かされ、それがこの数ヶ月で着実に取り戻せてきているのが分かるのが嬉しい。

始めて暫くして自分の体がどれだけ動くのかが分かってきてからは、始める前から密かな目標にしていたバク転が出来るようにと、コーチと相談して段階を踏んだ特訓に取り組んでいました。

とりあえず最初の数週間は、背中と肩の柔軟性のためのブリッジと、それらの瞬発力を高める運動から。この段階でのトレーニングだけでもかなり質の高いコアトレーニングになってました。

暫くしてからは後ろにジャンプする恐怖をなくすためにピットに万歳で飛び込む基礎練をひたすら繰り返しました。ここまでの練習では端から見ているとバク転の練習には見えない基礎練ばかり。でもこの地道な基礎練の成果はすぐに明らかに。

4月20日の練習から、ピットの上から後ろにジャンプして手を着く練習を開始。もちろんジャンプの勢いとピットからの高低差のお陰で、手を着いた後は体が後ろに引っ張られるので、この練習からちょっとだけバク転っぽい練習になってきた。

ちなみにこの日の練習でピットの側に有った金具に左足小指を痛打。幸い骨は折れてなかったんやけど、翌2日は歩かれへんくらい小指が腫れてた。結局まともに動けるようになるのに丸一週間かかってもうた・・・

その週は木曜日のドロップインのセッションにも参加して、その日ケビンというコーチの応援もあり、バク転未満の練習が随分バク転っぽくなってきた。

4月27日の練習もピットでの練習をひたすら続けてた。後ろに飛んで手を着いて、という一連の動作は随分自信を持って出来るようになってきた。ちゃんと手を着く瞬間も見えるようになってきたし。ただ手を着いた後の体の動きが中途半端。コーチにはスピードがないと注意される。手を着いた時に勢いを殺してしまっているみたい。なかなか難しい。

ちなみにこの週からニックが練習に合流。お互い30半ばのおっさん同士ということが分かり意気投合した。

飛躍的な成長を遂げたのはその翌日の火曜日のドロップインでのこと。なんとロンドンオリンピックにも出場したネイサンというコーチが手ほどきをしてくれた。この日初めてピットから出て、フロアに高低差のマットを作って練習。今までフワフワのピットの上のマットに手を着いていたのから一気に本物のバク転っぽい動きになってきた。

そんで翌週(5月4日)のセッションで相棒のニックに撮ってもらったビデオがこちら

それなりにバク転に見えるでしょ。自分でも「おぉっ、自分がこんな動きできるんかっ」ってかなり嬉しかったです。

ただスローで観るといっぱい治さないといけないところが明らかで、それをキチンと克服しないことには高低差のないマットや、それこそフロアでバク転をするのはまだまだ遠い・・・

このビデオから2週間改めて地道な練習を続けています。今学期のセッション中に完成するのは難しいかも知れんけど、また次のセッションが始まる秋学期まで地道に基礎練を続けます。

乞うご期待!

近況

最近あまりブログを書いてない。書こうと思うことはいっぱいあるんやけど、それぞれについてゆっくり書いている時間がなくて、つい後回しになってしまってる。まあ、毎日が充実しているので良いことなんやろう。

振り返って書きたいネタとかもあるんやけど、そんなことをしているとどんどん書けなくなるので今日はとりあえずの近況を。季節の思い出にもなるし。

まだ明け方は冷え込む日が続くカルガリーやけど、草木の方は随分春めいてきて、通学路には
こんな綺麗なピンクの花が咲いてた。今まで同じ通学路で4度の春を迎えてきた筈やのに、この花の素敵な色に気付いたのは実は今年が始めて。情けないかな、いろんなものを見過ごしてきてるんやろうな。

そんで、こちらは見過ごすことのない家の庭のチューリップ達やけど、今年もしっかりニョキニョキ目が出ていました。
丁度一月前の4月18日にはこんな感じ。

で、カルガリー特有の安定しない5月の天気にも負けず、先週には
こんな感じでしっかり蕾がついていて、

天気のよかったこの週末には
第一弾のチューリップ達がしっかり咲いてくれました。他にもいっぱい蕾がついているので、これから暫く楽しませてくれそうです。

そんで、家の中では、今年の始めに挿し木した2本目のバラが早速蕾をつけていました。
当然なんやと思うけど、やっぱりお母さんと同じ色の花が咲くみたい。ちなみに一つ目の方のバラは少し成長がゆっくりみたいです。色々面白い。

2015年5月10日日曜日

Kivehsekib Karnival 新しい出会い

なんて読むんかよく分からんねんけど、今週末は僕のチーム・シナジーレーシング主催のトラックレースイベントでした。

先週木曜日のレースではものすごく調子が良くて、スクラッチで2着、シャリオットではなんと1着でゴールできた。前にも書いたけど、今年のBグループは育ち盛りで元気爆発のジュニアがたくさん入ってきているので、去年よりレベルはかなり高い。その中でも自分の強さを活かしてポイントを取りに行けるようになってきているのは嬉しい。

で、この週末のイベントはUCIのオムニウムイベントのミニチュア版で、二日に分けて6つのイベントを行い、それぞれのイベントでのポイントを合計して総合勝者が決まるというもの。様々な要素での強さが測られるので、シーズンのはじめにこんなイベントで力試しができるのはまたとない機会。

いつものようにレースの感想なんかを書こうかなんて思いながら今日のブログを書き始めたけど、なんかダラダラ長くなりそうなのでやめておきます。

そんなことより嬉しいのが、今年になってそのジュニアの子達となんか仲良くなれてきた気がする。去年まではたぶん知らんおっさんみたいな感じやったと思うんやけど、シナジーレーシングのジュニアの子達がちょこちょこ声をかけてきてくれ始めた。

そのうちの一人のエイデンという男の子は物凄く強い子なんやけど、先週木曜のスクラッチで彼が1着で僕が僅差で2着。そのお返しにシャリオットで彼をぶっちぎって1着になった時には「You did great, sir」ってSirまでつけて讃えてくれやった。たぶん彼からしたらかなり年上のおっさんやからと思うけど・・・まあ鼻であしらわれるよりは嬉しい。

ちなみに彼はまだ15歳やというんやから恐ろしい。見た目はティーン特有の目つきの鋭さというか生意気さが隠されへんねんけど、レース後の声かけやらレース中の周りを見る気配り、自転車を降りてからの態度、話し方ととても素晴らしい。立派な男性になりやるやろう。僕の15の時がどんなやったかと思い出すとちょっと恥ずかしい。


その彼はBグループでのこの週末の総合優勝。みんなたくましいです。将来が楽しみです。

そして、新しい出会いといえば、先週
 こんなジャージをトラックで発見。これはカルガリーの自転車界では有名なスパンデックスパンダのキャラクターで、ミーハーな僕はフェイスブックではお友達になってもらってたんやけど、「中の人」が誰なんかは謎やってん。

で、ジャージの主に恐る恐る声をかけてみると、なんとその彼が中の人やった。とても茶目っ気のあるひとで「内緒やで」とか言ってたけど、明らかにみんな知ってるぽかった。

そんな彼と今日のレースの後にまた会えたので折角なので記念に一枚。

自転車乗りにはめちゃくちゃ気さくですぐに親しくなれる人と、気難しくて話しづらい人のどちらかしかおらんのかというのが僕の印象なんやけど、彼は思いっきり前者の人。

自転車を通じてこうやって交流の輪が広がって行くのは嬉しい。そう考えたらある意味フェイスブックのおかげかも知れんな。遅ればせながらも始めてよかった。

来週からもしっかり頑張ります。

おやすみなさい。