2015年9月21日月曜日

Moose Mountain再挑戦

先週は無謀にもクロスバイクで挑戦して、途中で断念したムースマウンテン。昨日日曜日に今度は走って再挑戦してきました。

スタートはいつものWest Bragg Creekのトレイルヘッドじゃなくて、ムースマウンテンの入り口から。
ここには初めてきました。ここで標高2000メートル近く。既に随分登っています。

トレイルの入り口には普段見ないこういう標識が。
気をつけて登りなさいということです。

遥かに見えるのが目標のムースマウンテンの背中。頂上はもう少し先やけどここからは見えへん。あそこで標高が2300メートルくらいです。

樹木が生えなくなるTree lineギリギリから見た感じ。近そうに見えるんやけど、ここからが大変。

ゴロゴロの岩が転がる道を超えてくると、先週引き返すことを決意した強烈な斜面に到着。
この先に行って改めて、先週の決断が正しかったことがハッキリしました。

そこからジグザグ続く岩場の道を登り切ると
こんな感じの見晴らしの良い高台にでます。ここから少し下ってその先にあるもう一つの丘がムースマウンテンの本当の頂上。ここから1キロちょっと。

道中激しく吹きまくっていた風は、ここにきて暴風に。小さい子なら飛ばされるかも知れん。ハレアカラの頂上に登った時と同じように風に逆らわず、セイリングのように風に乗る感じで走ってきました。上手くなったもんです。

ここからは本当の岩山登り。トレイルランというよりハイキングという感じです。
ちなみにここから先は自転車不可。当たり前やろう・・・

 こんな感じの岩場の斜面を登っていくと、

行き止まり。
この先は観測所が設置されていて一般の立ち入りは禁止されているようです。この地点で標高は2380メートルでした。 出発のトレイルヘッドから丁度7.5キロで、1時間ちょっとで登ってくることが出来ました。

ここでは特にすることもないので折り返し。
下ってみると意外に急な斜面を登ってきたんやということが分かりました。道理で歩いているのに心拍数がやたら高かった筈や。

途中すれ違ったハイカーにお願いして記念写真を一枚。
とても上手に取って頂くことが出来ました。

ちなみにムースマウンテンとは、ここから見えるこの尾根の部分がムースの背中に見えることから名付けられたそう。
なので僕は今丁度ムースの首筋あたりにいることになります。

ムースマウンテンはこの辺りでは一番高い山なようで、ほぼ全方位でこんな感じのパノラマが楽しめました。
ロッキー山脈の中に入って見る景色も凄いけど、こうやって大地を一望出来る景色というのもまた格別です。やっぱり大陸はでかい!

帰りは下りなので早いかと思ったら、凸凹の岩場を走り抜けていくので意外とゆっくり。結局行きとそんなに変わらず、全部で2時間弱のトレイルランになりました。

今までのトレイルランでは全然問題なく走れてたニューバランスのミニマス10やけど、今日のような岩場のランでは底が薄過ぎて痛かった。不規則な足裏マッサージみたいな感じ。
走れんことはないけど、すぐにボロボロになってしまいそう。これを機に岩場ランようのトレランシューズ買おうかな。

ちなみに今日のトレイルラン/ハイクのプロファイル。
かなり登りました。最後の100メートルゲインはキツかった・・・

本当は今日は自転車でロングライドにでも行こうと思ってたんやけど、あまりに良い天気やったし、こんな暖かい週末があと何度楽しめるか分からんしね。思いつきのお陰でとても良い日曜日になりました。

次の土曜日はいよいよメリッサ。このトレイルランの成果が存分に発揮出来るよう頑張ります。

Pumphouse Cross

先週の土曜日は、我がシナジーレーシング主催のクロスイベント、Pumphouse Crossがありました。全てのカテゴリー合わせて220人ものレーサーが参加して、その上天気とロケーションにも恵まれて家族みんなで楽しめるとても大盛況なイベントとなりました。

僕たちチームのメンバーはレースはもちろんボランティアとしてのお手伝いも大事なお仕事。僕のお仕事は午前中のレースのコースマーシャルでした。応援する人とレースのバイクが交錯する大変なポジションを任されたけど、トライアスロンイベントでのマーシャルの経験のお陰で無事に任務を負えました。

マーシャルとして通行人をさばく傍ら、選手が前を通る時にはしっかり応援団としても頑張りました。頑張ったお陰でレースを終えた選手がみんな「応援ありがとう」ってニコニコ通り過ぎて行ってくれたのは嬉しかった。

午前中のボランティアの収穫は、いつも午前中に行われているせいで見たことが無かった女性部門のレースを初めて見学・応援出来たこと。

特にエドモントンでのクロスキャンプで仲良くなった11歳の女の子、イッシーが大きな大人の女性に紛れて頑張ってるのを応援出来たのは良かった。

これがその彼女。きっと逞しい素敵な女性になるんやろう。

この歳になって11歳の子のお友達が出来るとは思ってなかったけど、多分伯父さんみたいに思ってくれているんやろうか。成長が楽しみです。

ボランティアの後は午後に行われたエリートとエキスパートとレースを応援してから、3時になってようやく自分のレース。立ちっぱなしのボランティアはもちろん、なんやかんやと動き回ってるから既にクタクタ。

なのでいつものようにボチボチスタートして様子を見ながら、と頭では考えていたんやけど、いざレースが始まるとそれまでのレースの応援で興奮していたのか、思い切り突っ込んでしまってもうた・・・

ラップの初めはかなりテクニカルなコーナーが続くのでそこでどんどん前に出て、集団の中程くらいまで上がっていったんやけど、集団に付いていくためにラップの後半に幾つか続くパワーセクションで力を出し過ぎてもうた。

お陰で2周目に入った頃にはだんだん「ちょっと無理し過ぎちゃう?」って感じになってきて、その次の2周はもうヘロヘロになってしまってた。午前中からの疲れがどれだけ影響してたんか分からんけど、スタート直後のあのペースで走り続ける力はどのみち無かったやろう。

その間後続の選手にばんばん抜かれていって、「もうリタイアしようかな」ってずっと思ってたんやけど、コースのそこら中で「くにおがんばれー」って名前で応援してもらってたので(チーム主催のイベントやからね)逃げも隠れも出来へん。なんとかこのキツい時間を乗り越えて、残り2周へ。

(一番キツかった頃やけど、応援してもらえて喜んでる僕。楽しかったです。)
 
残り2周となったことで、なんとか最後の力を振り絞って走り切る気持が蘇ってきた。とりあえず目の前にいた選手を階段を登り切ったところでパス。その後前に走っていた選手を追いかけて、フィニッシュまでに全部で3人パスすることができた。

かなりキツかったレースやけど、周回遅れになることも無く、諦めずに最後まで力を出し切れたのは何よりもの収穫。出来れば最初のペースで走り切る力があれば良いんやけど、それはこの冬の宿題に。ボチボチいこう。

何はともあれシナジーレーシング主催のレースが大盛況で、みんな幸せそうに満足して帰ってくれたことが何より嬉しかったです。本当に良いチームに入れたと思います。

2015年9月14日月曜日

Moose Mountain への無謀な挑戦

午前のランレースの後は、今年最後のトラックレースやったTrackfestを見学に行ってきました。本当なら自分も走りたかったけど、9月はランナー月間なのでランレースを優先。

走れなかったとは言え、今年1年一緒に楽しんだトラック仲間にも会いたかったし、応援したかったからね。

で、暫し見学して応援した後は、West Bragg Creekまで足をのばして、Moose Mountainにクロスバイクのランディで登るという(今思えば)無謀な挑戦をしてきました。

3時半頃トレイルヘッドに到着。最近日が暮れるのがめっぽう早くなってきたけど、まだ暫くは走れる時間。
日差しも強く、随分気温も高くなってきている。25度くらいやったかな?

先日トレイルレースの後にランディで走った時には迷子になってしまい、ムースマウンテンへの入り口までこられへんかった。という訳で、今回はキチンと地図を購入して道を確認してきたので、無事登山道入り口に到着。
ムースパッカーズ。これがどんなトレイルなのかを知っていれば今日の計画は中止していたかも知れん。

走り始めてすぐに気付いたのは、パッカーズは完全にマウンテンバイク用のシングルトラックやったということ。
こんなのは序の口で、

こんな感じで根っこの張り出したスイッチバックがやたらと続くセクションがあったり、ゴロゴロ岩が転がっていたり、クロスバイクで来るのは正直お勧め出来ないトレイルでした。

一連のスイッチバックが終わって暫し休憩。
途中で追いついたマウンテンバイクのお兄ちゃんにも、「クロスバイクできた人なんて初めて見たよ」と言われる始末。頑張りました。

結局40分くらいかけてパッカースを攻略。今までで一番大変やった2.8キロやったと思う・・・

その後はこんな感じのダブルトラックが山頂まで続く筈・・・

結構人気のハイキングルートなようで、子供連れのグループが何組も夕方の散歩を楽しんでいました。
ワンちゃんも張り切って楽しそう。

で、ツリーラインを超えてからはこんなゴロゴロ岩がびっしりのトレイルが延々と山頂まで続いていました。
勾配は大したことが無かったんやけど、如何せんクロスバイクの細いタイヤとサスペンションのないフレームではこの岩道は苦痛なだけやった。初めは新たなチャレンジやと楽しんでたんやけど・・・

トレイルはともかく、景色は最高。ロッキーを眺める景色も好きやけど、大陸の広さが感じられるこういう景色もなかなか素晴らしいです。

で、暫く拷問に耐えながら岩場を進んでいたんやけど、2080メートル地点からが
こんな感じの激斜面。こんなとこ登れたとしても降りてこられへんと思ったので、今日の無謀な挑戦はここで引き返すことに。懸命な選択やったと思う。

というのは(写真を一枚も取る余裕が無いくらい)下りがめちゃくちゃ大変やったから。漕ぐ必要も全くなく落ちてるだけなんやけど、クロスバイクであの下りを無事に走ってくるのは全身全霊の注意で挑まないとあかんかった。

ディスクブレーキのお陰でなんとかなったけど、あれがリムブレーキのバイクやったらと思うとぞっとする・・・

でも、それもこれも含めて今日の無謀な挑戦はやってみて良かったと思います。自分とバイクがどこまで出来るのかという限界がかなり高い所まで引っ張り上げられたと思うし、知らずに挑んでみるということも(結果オーライとは言え)自分を成長させてくれる良い機会になると思います。

そんな無謀なチャレンジにも付き合ってくれたランディは頼もしい相棒です。

(でもやっぱり今度はロッキーを修理して来ようと思うけど・・・)

2015年9月13日日曜日

Dino Dash 5km

一週間遅れに日記を書き込むという悪い習慣から抜け出すため、今日は先週末のことをキチンと書き留めておこうと思います。

まずは土曜日の昼前に行われたDino Dash。ちなみにランレースです。ランのトレーニングはあまり安定して出来ていないんやけど、2週間後に迫ったメリッサ10Kに向けて自分がどれくらいのレベルで走れるのかを試す大事なテスト。

去年は大阪マラソンに向けてのトレーニングを始めていたので、このレースでは10キロ部門に登録したけど、今日はスピードを試すための5キロ部門でエントリー。

5キロレースって実は今まであまり本格的に準備して走ったことが今まで無い気がする。今までマラソントレーニングの準備や何かの気まぐれで走ったことがあるくらい。そんなせいもあって、今までカルガリーでは20分を切って走ったことが無いので、今日はその記録にどれだけ近づけるかが一つの課題。

幸いにも見事な秋晴れ。気温も未だそんなに高くなく風も微風。環境はバッチリ。

去年もいた風船人形が今年も激しく応援してくれていた。

レースは予定通り11時にスタート。去年に1度走った5キロレースでは、初めの3キロのオーバーペースのせいで残りの2キロでめちゃくちゃペースを落としてしまったので、同じ間違いを繰り返さないように抑えめにスタート。一応ガーミンは付けていたけど、基本的にペースは呼吸で判断。

2キロを過ぎ、32Aveに入ってからは10キロ部門の選手と別れるので、自分が誰と勝負しているのがようやく分かるようになった。で、みてみると少し前に良いペースで走っている2人を発見。ジワジワ近寄っていって、キャンパスに再度入る辺りで2人をパス。

そこから徐々にペースを上げていって、24に入る直前の緩やかな登りではしっかり加速して、追いかけてきている2人をなんとか引き離すように。一人はそこで脱落したみたいなんやけど、でももう一人の方は少し後方を同じペースで追いかけてきてる。

残り1キロとなって自分自身もかなりいっぱいいっぱいで、今これ以上ペースを上げたらゴール前に大失速してしまう恐れが。で、トラックに帰っていく直前でその彼にパスされてしまった。キチンとラントレーニングをしている時ならこの辺りが僕の強さが出る所なんやけど(モントリオールハーフでの最後の5キロは凄かった)、今の僕にはこれが限界。

トラックに入って後ろから来ている選手も食らいついてきていることが見えたので、僕も最後の力を振り絞ってなんとか走り切ることが出来た。やっぱり一人では緩めてしまう所での最後の力はレースならではやね。

で、その前後の2人のお陰もあって、何とゴールタイムは19分35秒!カルガリー新記録がでました。2年前のナッシュビルで走った18分50秒というのが自己ベストやけど、今の練習量から考えると申し分の無いタイム。

体感のシンドさはもちろん後半がキツかったんやけど、レース後にガーミンのペースを確認してみると、ほぼ一定のペースで走れてた。これはさらに良い収穫。

しかも5キロ部門全体で6位、30−39のカテゴリーではなんと1位でゴールしました。ランレースでカテゴリー1位というのは初めてかもしれん。

自転車ばかりしていたシーズンで、しかもここ数週間のラントレーニングも付け焼き刃的なものやったにも関わらず、バイクで鍛えられた心肺機能と元々の足の強さが奇跡のコラボを成し遂げたんかな。

まあ、5キロレースやからなんとかなったけど、10キロとなるとまた未知数。これを励みに残り2週間、メリッサに向けては少しキチンと調整しようと思います。

それと、これをきっかけに5キロレースで大真面目に記録を狙ってみる練習をしてみようかとも思っています。来年のポリス5kmでも目標にするかな。

Cyclocross デビュー

最近一週間遅れで書き込むことが習慣になってしまっているような気がする。細かいことはFacebookで書くようになってきたから良いんやけど、思い出写真日記としてのブログは大事にしたいので、遅ればせながらも書くようにします。

先週末はいよいよCyclocrossレースに参戦してきました。土曜日はオコトコスで行われたNatural CX High、日曜日はコックランで行われたBici Rodeo CX。かなり満足のいくデビューでした。

土曜日のレースは予報通り前夜から降り始めた雨は朝になっても止まず、まさにサイクロクロスレースにふさわしい泥んこレースがデビュー戦となりました。

その前の水曜日にMidweek MayhemのCX草レースに参加して、そこそこ手応えをつかんだので、デビュー戦のくせに、「スポーツ」という下から2番目のカテゴリーでエントリー。本当はNovice(初心者)カテゴリーでエントリーしないとあかんねんけどね。

スタートは前の週のクリニックで教わった通り、中盤の外側に位置取って、笛とともに勢いよくダッシュ。これは上手く行った。問題は、雨でドロドロのせいでコースの下見を一度もしていないので、どこにどんな障害があるのかを把握していなかったこと。

そのせいで、スタート直後にあった小さなこぶで突っかかり、再スタートに手間取ったせいで瞬く間に後ろから来た全員に追い抜かれてしもうた・・・見事最後尾。

最初の1周は様子見でゆっくりいこうとは思っていたけど、いきなり最後尾に落ちてしまうことは想像してなかった。

でもそこからはリズムを取り戻して、着実に順位を上げて行くことが出来たのは気持を維持するのに良かった。コースに慣れてくると、泥んこになりながらもテクニカルなセクションを果敢にアタックしたり、みんなが手こずっている急坂の下りを武器にしたりと、意外とサイクロクロス行けるやんと楽しみながら走ることが出来ました。

結果は参加40人中完走36人、僕は30位でゴールできました。ベッタではなかった・・・
無事完走して安堵の表情。前から見るとあんまり泥んこには見えへんけど、

ジャージの背中とバイクはドロドロでした。
でも初めての泥んこレースでも安定した走りで僕を支えてくれました。ランディ最高。

自分のレースの後は、着替えてから雨の中エリートクラスのレースを観戦して、チームメイトの応援。
(泥んこのアンディーの後ろ姿)

やっぱりこのクラスの選手の走りはいろいろと参考になります。

そして帰ってからは、翌日のレースのために雨降りの中ランディの洗車。
泥んこまみれを泡まみれにして綺麗にしてあげました。


そして、日曜日のレースは、幸い雨に降られることは無かったけど、猛烈な風が吹き付けるこれまた厳しいレースでした。

この日のことで一番嬉しかったのは、レース前にチームのテントに自転車を持っていくと、チームメイトのスペンサーのお父さんが僕の自転車のブレーキを即席チューンアップしてくれたこと。元々自転車屋さんをしていたそうで、僕の自転車のブレーキを触るなり、「これじゃあかん。もっとパワフルに効くようにしてあげよう」と言うなりおもむろに弄りだしてくれはった。

スペンサーとはトラックから仲良くしてたけど、お父さんとは最近話すようになったばかり。それなのにこんなに気さくにメカニックを勝手でてくれるとても優しい人でした。本当にいい人ばかりの素晴らしいチームです。

ブレーキは最高に効くようになったんやけど、このレースでの僕の走りは全然あかんかった。前日ほどテクニカルなセクションが無い代わりに、思い切りパワー重視のコースなので、僕の今のパワー持久力では太刀打ち出来ず。

40分頑張って走ったんやけど、丁度その周に先頭を走るフィリップに追い抜かれ周回遅れ。クリットと同じで周回遅れはその周の終わりで収容されるので、結果1周遅れの完走扱い。残念。

でもまあ、何はともあれ2レース続けて出たことで、サイクロクロスのレースにも随分なれたし、二つのコースで全然異なる力を試されたことで、自分の強い所と弱い所もよく分かったし、今後のトレーニングにつなげられる良い経験が出来たと思う。

そう言った意味では意義のあるデビュー戦になりました。これからのクロスシーズンが楽しみです。次は来週末にあるシナジー主催のパンプハウスクロス。頑張ります。