2015年7月2日木曜日

Happy (belated) Canada Day!

昨日7月1日はカナダデー。一応建国記念日と言って差し支えないのかな。

今年でカナダに移住して10年になる僕にとっては、色々な意味で大切な日です。今住んでるカルガリーの家に引っ越してきたのも7月1日でした。そんなカナダデーやけど、今年は例年以上に盛りだくさんの一日でした。

まずは先日書いたけど、今年最後のエドモントン遠征となるカナダデークリットに初参戦。「自爆覚悟で勝ちにいく気で走る」とか書いてたけど、結局そんな気持ちで走れたのは16周のレースのうち半分ほどやった。

やっぱり週末のミニキャンプの疲れは相当残っていたようで、半分を過ぎた辺りで急に足にきて、コーナーの立ち上がりで遅れ始め、スルスル後退していってもうた。ホームストレートの長い直線が結構な向かい風だったということもあって、少しの遅れがもはや取り返しのつかないことに。

リタイアしてしまうかもと一瞬頭をよぎったけど、せっかくエドモントンまで来たんやし、高強度のトレーニングのつもりでラップされるまで頑張って走り続けようと覚悟を決めて頑張った。結局残り3周くらいのところで先導バイクに抜かされてラップアウト。残念。

まあ、もともと予定になかったレースにあれだけ走り込んだ週末の3日後に挑んだんやから、当然の結果といえば当然の結果かもしれん。まだまだ疲れた足で良いレースが出来るほど強くはないようです。

ただ、クリットレースのためだけにエドモントンに行く気にならず今まで見送っていたこのレースやけど、なかなか楽しいレースでした。今年のトラック遠征で知り合った仲間も沢山レースをしたりボランティアをしてくれていたので、知らないところに所に来た気がしませんでした。バイク仲間が広がった気がして嬉しかった。

ちなみにこのレースでも、以前のバンフでのレースでもあったように
こんなキッズレースも行われて、老若男女みんな楽しめる良いイベントだったともいます。

そしてCat1/2のレースには最近親しくなったシナジーレーシングのチームメイトHotSauseことMark McConnellが参戦。
こんな髭もじゃの彼やけど、とても優しいナイスガイで、シクロクロスでヨーロッパのレースでも戦ってるなかなかの強者。

彼がレースをしているのは初めて見たけど、エリートクラスのレースで余裕の表情で走っている姿は、いつもの優しい彼からは想像出来ない凄さがありました。

残念ながら彼のレースはこの後の予定があったため途中退散してしまい、最後まで観られませんでした。

そう、この後の予定というのは、エドモントンで行われるなでしこジャパンのW杯準決勝を観戦すること。実は今日のレースに出たのはこの試合を観ようと思ったことがきっかけ。ただチケットを買った時点では日本がここまで勝ち進んでくるか分からなかったので、ある意味大きな賭け。

ただなでしこ達は僕の期待に見事に応えてくれて、初めての生サッカー観戦をW杯で母国のチームを応援するという形で果たすことができました。

電車でスタジアムまで行き、迎えてくれたのはこの大きな看板。
随分昔カナダでコモンウェルスゲームが行われたときのメインスタジアムだそうです。気分が盛り上がります。

かなり早めに会場入りしたのでブラッとスタジアムの見学。
振り返ってみれば野球場以外のこういうスタジアムに来たのは初めてかもしれん。僕たちはこの奥のバックスタンドの一階後方に席を取りました。

先発メンバーが試合前のアップに入ってきました。

サッカーのことはよく分からんけど、やっぱり超一流のアスリートだと、こんなアップの動きからでも凄さが伝わってきます。
キビキビ、シャキシャキと動くさまは、ただでさえ球技の苦手な僕には到底まね出来ません。

今日の観戦は宮地さんと一緒。宮地さんのご家族は別口でチケットを買われたので少し離れた席で観戦されていました。

アップの後一旦ロッカールームに戻っていた選手達が、改めて入場行進。
 会場もかなり盛り上がってきました。

そして選手が整列して、両国の国歌斉唱。
カナダに10年も暮らしているし、それ以外でも外国にいた時間はかなり長い僕やけど、「君が代」を外国の地で聞いたのはこれが初めてでした。そして、君が代が流れている間少しドキドキ感動している自分に驚きました。

政治的なことを書くつもりはないんやけど、正直国歌や国旗というものはどうでも良いと考えていた僕やけど、そして別に日本にいるときに入学式や卒業式などで国歌を聴いて育った記憶もないんやけど、それでもいざ外国の地で「君が代」を聞いた時には何所か気持ちが高ぶっている自分がいました。不思議な気持ちです。

スポーツ選手が外国で聴く君が代に感動するという話を聞いたことがあるけど、おそらくとても自然な感情なんじゃないかと思いました。

学校で国歌斉唱、国旗掲揚を義務づけるということには全く賛同する気にはならないんやけどね・・・そういうもんではないんじゃないというのが僕の気持ちです。

そんなことはともかく、
試合前の円陣を組んで気合いを入れて、

 いざキックオフ。

派手なプレーはなかったけど、お互い一歩も引かない固い試合。

そんな中宮間さんがPKを決め日本が先制点。
ゴーーール!


その後イングランドにもPKを決められ同点。後半開始暫くはイングランドの猛攻にあい、何度も危ない目にあったけど、なでしこ達は慌てることなく守り続けました。

イングランドも疲れが出てきたのか攻撃もおとなしくなり、日本も攻めあぐねて決勝点が出ないまま突入した後半ロスタイム。延長戦にもつれ込むかと思われたその時、イングランドのディフェンダーのクリアミスが、何とオウンゴール・・・ 

現場でみていた僕たちも一瞬何が起こったのか分からなかった出来事。でもボールは非情にもゴールラインを割っていました。

直後に試合終了の笛が鳴り、日本は無事決勝進出。
倒れ込むイングランドの選手達。日本選手達の喜びも何所か控えめやったように思います。

「後味が悪い」と言う人もいるかも知れんけど、そしてもし僕もテレビで見てたらそう言ってたかも知れんけど、あの炎天下の中フィジカルに勝るイングランドの選手の攻撃を守りに守り続けていた日本選手を現場みていた僕は、見事な粘り勝ちやったと言ってあげたいと思います。

ちなみに今日の試合観戦の一番のハイライトは、何と僕たちのグループが日本の主要5チャンネル(NHK、フジ、朝日、毎日、読売)とイギリスのチャンネル4から立て続けにインタビューを受けたこと。
一社目(どこやったか忘れたけど)のインタビューを応えた時に「日本の選手達に応援の一言を」と言われ、その時みんなで大声で「頑張れニッポーん」って大声で言ったのが呼び水になったようで、そこから各社立て続けに僕たちを捕まえて取材していきました。

さぞかし良いネタやと思ってもらえたんやろう。でもいきなりのインタビューって緊張するね。しかも僕サッカーのこと全然分からんし・・・流石の宮地さんは上手に受け答えされていました。

試合の後はダウンタウンのJapanese Villageという鉄板焼き料理屋さんで祝勝祝いディナー。

宮地さんご夫婦が僕の在カナダ10周年を祝ってくださり、山盛りで食べきれないステーキを御馳走になりました。宮地さん有り難うございました。

満腹の後はカナダデーの恒例打ち上げ花火をみんなで観てきました。

カナダデーに打ち上げ花火を観るのは2年前のペンティクトンキャンプ以来。かなり見応えのある立派な花火でした。

当然昨日はエドモントンでもう一泊して、今朝カルガリーに帰ってきました。一応平日なのでちゃんとオフィスにも行って少しだけ仕事もしてきました。かなり疲れてたけどね。

10年目のカナダデーは沢山の良い思い出ができた素晴らしい一日になりました。

いよいよ2015年も後半に突入。やり残すことがないよう引き続き頑張ります。

お休みなさい。

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