2015年6月22日月曜日

Lino Bovo Track Meet: 初優勝

先週末は今年のエドモントン遠征第3弾、Lino Bovo Track Meetに参戦してきました。

で、書きたいことは山ほどあるんやけど、とりあえずタイトルにあるように、なんとグループBで総合優勝してきました。

まあ総合優勝自体は、参加者の中で全部のレースに出たのが僕だけやったということももちろんあるんやけど。ただ、それにしてもその全てのレースでコンスタントにポイントを取って、しかも日曜の2つのレースはぶっちぎりで勝ちを納めてきたので、大満足の結果です。

ちなみに前回の遠征の時は、カルガリーのトラックより小さなトラックということもあり、色々勝手が違って苦労したけど、2度目の今回は結構楽しむ余裕がありました。
カルガリーのトラックと違って周りが木に囲まれた美しいトラックです。横にはBMXのコースも併設されていて、丁度大きな大会が催されていて賑やかでした。

今回はカルガリーのCBTLのメンバーも沢山参加していたので、楽しい週末になりました。

土曜日一つ目のイベントは2000メートルのPursuit。まあ言わばタイムトライアルなんやけど、トラックの丁度反対側からも選手がスタートしてその選手と追いかけっこするというもの。でもやっぱり実質はタイムトライアルです。

先月カルガリーであったイベントでの3000メートルPursuitでは、初めの1キロで頑張りすぎて後半ヘロヘロになるという初歩的な失敗を犯していたので、今日は2000といえどペース配分に注意して。

その意識のお陰か、前半は反対側の選手と大体同じくらいのペースでラップを重ねてたけど、僕が1000を過ぎた辺りから加速し始めたのを機に大分差がついてきた。それに今回は最後のラップで全力を出し切る走りが出来たので上出来。結果は3分1秒で、グループの2番手でした。

長い一日になると思い、これをウォームアップ代わりに走ったのが丁度良かったかな。

自分の番が終わると、次までの長い休憩をカルガリーの仲間の写真撮影。
彼は日系なのかな?日本人なのかな?忘れたけど、唯一日本語で自転車のことを話せる貴重なお友達のマサさん。色々教えてもらっています。

丁度みんながトラックの中のベンチで一緒になっていたので記念に一枚。
もう一人トミーがいたんやけど、彼は丁度走ってた。一番左のお茶目なポーズをとっているのは実はエドモントンの選手なんやけど、とても面白い人。60歳を回っているおじさんやけど、元は世界選手権にも出場していたエリート選手で今でももの凄い速いです。

二つ目のイベントは、マッチスプリントの予選をかねたFlying 200。これはトラックを2周して加速して、最後の200メートルのタイムを競うというもの。パワーのある僕はこれは得意種目。出来れば先月のカルガリーでのタイムを超えたいもの。

マサさんとクレッグにこのトラックでのコースの取り方を教えてもらい、2周の助走でしっかり加速して、第2コーナーのバンクの一番上から裏のストレートに向けて振り下ろし猛加速。十分スピードの乗って第3コーナーに突入、までは思った通りにいけたんやけど、小さなトラックのコーナーのせいで遠心力が強く、そこからバイクが外側に流れてしまい、第4コーナに向かう辺りでは最短距離の黒の線の上から50センチくらいズレてしまってた。かなりのスピードで走っているのでラインを微調整することは出来ず、そのまま最後まで回ってしまうことに。

結果13秒14。前回のカルガリーでのタイムが13秒74やったから自己新記録。あのコーナーでのライン取りをもう少し上手く出来てたら12秒台突入やったかも。次回Track Provincialでの再チャレンジに期待します。

そして土曜日最後のイベントはスクラッチレース。今日は15周、5キロのレース。どちらかというと苦手な種目やけど、最後までしっかりグループにくっ付いて走って、最後のスプリントをもがき切るトレーニングとして挑みました。

先週は一週間しっかり体を休めて挑んだせいか、最後の1周まではまあ問題なく順調に過ごしてました。ただ最後の1周に入る直前にゲイルがアタックして、それに着いていこうと思ったら自分の加速が意外と凄過ぎて?自分が先頭で最後の周回に入ってしまうことに。スクラッチでここからアタックするのはちょっと早すぎるような気もしたけど、こうなったら一か八か全力で1周押さえ切ってやろうと最後の猛アタック。

ただまあ、そうは問屋が卸す訳も無く、ゴール直前で2人に抜かされてしまい3着でフィニッシュ。でもまあ、最後までもがき切るトレーニングとしては丁度良かったかもしれん。それに1着に入った女の子はこの秋にあるジュニア世界選手権にカナダ代表で出場する選手なので、ある意味あきらめもつくかな。

直後に降り始めた土砂降りのせいで、その後のAグループのスクラッチレースは中断。そのまま土曜日のイベントは終了になってしまいました。

少し早かったけど、丁度お腹も空いていたし帰りに少しドライブで足を延ばして、前回の遠征で食べ損ねたFive Guysで夕飯を食べに行ってきました。

最近マクドナルドが大変なようやけど、確かに僕もここ数年は行ってないかな。でもたまに無性にハンバーガーが食べたくなるときがあって、そんな時にファイブガイズは僕の気持ちを最高に満たしてくれます。美味かった。

食べ終わってもまだ6時過ぎ。いつものホステルにチェックインして荷物を下ろしてもまだ7時過ぎ。このまま手持ち無沙汰で時間を潰すのは勿体ないので、プログラムに書いてあった10時からみんなで10マイル走るというレース外イベントに参加することに。

幸い空は晴れて来て、太陽も出てきた。10時までにはトラックは乾くやろう。顔だけ洗ってベッドでゴロゴロ休憩しながら時間を潰して9時頃にトラックに向けて出発。

トラックに着いたらこんな感じで綺麗な夕焼けが。
 といっても、もう10時前なんやけどね。かなり北の方にあるエドモントン、しかもこの週末は丁度夏至ということもあり、それを祝うべく10時から10マイル走るという恒例行事なようです。

初めはちゃんと着いていけるか不安やったけど、自分が先頭の番にはきちんと40キロ近くまであげて2周引っ張っていけたし、10マイル最後の周のスプリントもレース本番ほどではないけど、それなりに頑張れた。

来月からのロードシーズン本格開幕に向けて、最後のトレーニングブロックで追い込みをかけるタイミング。しっかり足に刺激を入れられる丁度いい機会でした。

走り終わった後の記念撮影。カルガリーから一人参加した僕にみんなえらく喜んでくれました。

そんな感じで1日目は終了しました。

2日目は朝9時に一つ目のイベントがスタート。8時過ぎにトラックに行くと、前回の遠征で親しくなったデイブがクラブハウスで「邦夫、コーヒー飲むか?」っておもむろに
エスプレッソをサービスしてくれました。しかもユベントスのチームカップで。なんか凄い歓迎されてる感じでめちゃくちゃ嬉しかったです。(多分今日はこのお陰で頑張れたんやと思う。)

一つ目のイベントの500メートルのタイムトライアルはかなり頑張ったんやけど、風のせいで平凡なタイム。みんな苦しんだようで、エリートのAグループでも一人も40秒を切れなかったそう。まあ屋外トラックはこういうこともあるわな。

次は待ちに待ったマッチスプリント。これは2人が2周走りどちらが先にゴールするかを競う凄く単純な種目。でもその中に様々な駆け引きがあり、かなり奥が深い。

今までカルガリーではこの種目をやったことがないので、実は僕は今日が初めて。ただパワー優位の種目なのでかなり楽しみにしていました。

一試合目(準決勝)はロンと対戦。彼も60を超えるおじさんやけど、舐められない足の持ち主。ただ短距離決戦では僕に分があるかと。

クジで先頭をひくことになった彼は巧みに揺さぶりをかけて僕を前に出そうとするんやけど、そうくるやろうとよんでた僕はギリギリで持ちこたえてた。そして1周目が終わりに差し掛かろうとした第4コーナーのバンクの一番上で、彼が僕から目をそらした一瞬の隙をついて一気にアタック。ホームストレートでがむしゃらに加速して、第1第2コーナーを回り切った時に振り返ったら少しギャップが出来てることが分かった。後はもう振り返ること無く走り切るのみ。

なんとか逃げ切ることが出来て、初のマッチスプリント、しかもロンとの決戦を制することができた。戦術に長けた彼との対戦やったので余計に深みがあり、想像していた以上に面白かった。それと僕は意外とこういう心理戦好きやということも分かった。

それに比べると次の決勝戦は余裕やった。一応ロードではCat4で走っている人が対戦相手やってんけど(ちなみに僕は未だにCat5・・・)、ちょこざいな戦略も何も無く、ぶっちぎりで勝ってきました。これで見事マッチスプリントは1位。

それに続いてはポイントレース。これも僕はあまり得意じゃないイベントやけど、長めのトレーニングという位置づけであまり順位は気にすること無くスタート。

予想通り長いレースにはめっぽう強いロンが序盤のスプリントを制し続けて1位。僕は序盤は2番手か3番手くらいでスプリントをこなしてたんやけど、最後のスプリントだけは猛ダッシュを決めて一着でゴール。疲れた足でも最後にもがき切る丁度良い練習。なんやかんやとポイントを取っていたみたいで総合でも2位でこのレースを終えることが出来ました。

このレースをみていたデイブに「あの我慢の走りで最後にスプリントを決めるのはなかなか賢い良いレース運びだよ」って褒めてもらえたのは嬉しかった。失敗したり上手くいったり色々あるけど、こういう風にレースで色々新しいことを試せるのはトラックならではの面白さやね。

いよいよ最後のイベントは僕の大好きなケイリン。前回の遠征では見事勝っているので、今日もそれに続きたいところ。

クジの結果で僕がバイクの真後ろに付かないといけない筈やったのに、スタートするや否やみんなが前に出て、僕は一番最後尾に。図らずも訪れた必勝パターンにほくそ笑みながらラスト2周までピッタリ後ろにくっ付いて、次の裏ストレートでバイクが掃けたらみんなが一斉に加速。ただ絶好調の今日の僕は余裕で付いていき、第3第4コーナーのバンクを大外で回り切って表のストレートに出てから一気に加速。一瞬で振り切ることができた。そのままぶっちぎりでゴールして見事一着。エドモントンでのケイリン2連勝。

やっぱり最後のレースで勝って終わるともの凄く気持ちが良いね。カルガリーから来た仲間にもめっちゃ褒めてもらえたし。トミーにはそろそろBグループは卒業やなって言われてもうた。Aグループではこんな気持ちの良いレースをすることはきっと当分ないと思うけど、さらに成長するためには何れ挑まないとあかんのやろうなー。

何はともあれ、前回以上に楽しめたエドモントン遠征第3弾でした。
最後にCTBLから参戦したみんなで記念撮影。

僕の総合優勝の表彰式の写真はマサさんに撮ってもらっているので、頂けたらまたアップします。

先週に引き続きえらい長い投稿になってしもうた。懲りずに最後まで読んでくださった方がおられましたら、大変有り難うございました。

今週末はレースはお休み。しっかり走り込んで7月に向けて頑張ります。

お休みなさい。

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