2015年6月29日月曜日

Mid Season Mini Camp: 最終日 久しぶりのマッデン

昨日は先週の金曜日から思いつきで始めたシーズン中盤のミニキャンプの最終日。思いつきとは言え、それなりに意味のあるトレーニングブロックで、7月のロードレースに向けていい走り込みが出来てる。

ただ土曜日の疲れは意外とあったようで、寝ようとしても足が怠くてバタバタしてて、しかも今年最高の気温を記録した熱帯夜のせいでなかなか寝られへんかったのは辛かった。

寝られへんかったのは仕方が無いとして、日曜は出来るだけ日が高くなる前に走り込みたかったので、5時半に起きて7時にはスタート。久しぶりにボーッとしながら走り出してた。

今日は家からスタートして、来週末のスタンピードレースの下見を兼ねてマッデンへ行く予定。5、6時間は走るつもりでスタート。

いつものルートでクロウチャイルドへ出ても、さすがに8時前のハイウェイはガラガラ。
今日も暑くなりそうな澄み渡った青空が広がってるわ。

薄々気付いてたけど、766から針路を北にとると猛烈な向かい風が襲ってきた。マッデンまでまっすぐ北へ走って40キロ近くあるのに、この向かい風は辛い。まあ、今日は昨日のように強度を上げて走るつもりはなかったので、軽いギヤで風に逆らわないように淡々と。

家から1時間半ほどで567との交差点に到着。
 いつもはこの567を西に向かってコックランへ行くけど、今日はこのまままっすぐ。21キロでマッデンだそう。

写りが暗くて読みにくいけど、
"Windy Meadow"やって。マジで嫌になるくらいの向かい風。これが自分を強くするんやと言い聞かせて前へ前へ。

このルートは以前一度岩渕さんと一緒に走ったことがあるけど、それ以来来たことがない。
こんな感じでひたすらまーっすぐに道が続いていくんやけど、殆ど平らな部分はなく、いつも登ってるか下ってるか、自転車乗りには難儀なルートです。

2時間半ほどでレースのスタート地点のドッグバウンドというところに到着。ここまで約60キロ。

これがそのスタート地点からの眺め。3年前にこのコースでレースがあったときは舗装も汚くて嫌な区間やったけど、今年は見事に舗装し直されて走りやすそう。ただその分エリート集団が猛烈に飛ばしていくやろうと思うので恐ろしい。

とりあえず1周20キロのコースを軽く飛ばしてレースのイメージ作り。当日はどんな感じで走れるんやろうか。

下見の後は少し遠回りして、22号線を南下することに。
カウボーイトレイルとかいう格好いい名前がついてるハイウェイなんやけど、ごく普通のハイウェイやった。

こんな感じでさっきと変わらないひたすらまっすぐなハイウェイ。路肩も狭いくせに車が猛スピードで飛ばしていくので正直もう来たくない。しかも途中でパンクしたし・・・

延々のぼったり下ったりを20キロほど繰り返し、ふと見上げるといつもの見慣れたシェルのカナダ国旗が見えてきた。
あの大きな国旗がこれだけ棚引いているんやから、そらしんどい筈や。

ここまでで家から110キロほど。まだ12時前やというのにもう5時間近く走ってる。早くに出るのはなかなか良いもんやね。今日の暑さでは午後にあまり長時間走るのは体に良くないと思うし。

家まではあと45キロの道のり。今までジェルと水だけの補給やったので、少し腹ごなしにおやつ。

パンクにもめげず相変わらず良く走ってくれるムスコカ号。いつかレースマシーンとしては引退することがあるやろうけど、おそらく生涯現役で走ってくれそうな気がする。良き相棒です。

シェルでの少しの休憩の後は、いつものロッキーリッジまでのルートをかなりキツめのインターバルを繰り返しながらかっ飛ばしてきた。正直めちゃくちゃ疲れてたけど、このハードトレーニングの締めくくりとしてはかなり満足のいく走りが出来たと思う。

で、そんな中ずっと頭にあったのは
これ。日曜日はロッキーリッジのファーマーズマーケットが開かれていて、去年そこで見つけた美味しいホットドッグを走り込みの後に食べるぞ、ということが今日一日のモチベーションやった。もう最高に美味かった。普通に食べても美味しいソーセージなんやけど、今日はまた格別。これは多分車に乗って食べにきても伝わる美味さじゃないやろうな。

お腹もふくれて気分も良くなり、後は家までの17キロの道のりをブラブラリカバリー。

全部合わせて155キロ、6時間11分走ってきたようです。マウイキャンプ以来のロングライドでした。マッデンまでの道のりを平均時速20キロほどで走ってたことを考えると、まあよく頑張った方やろう。

思いつきで始めたミニキャンプは思った以上に走り込めて大成功でした。この調子で7月のレースで思い切り活躍出来ることを期待しています。

まずは一日のCanada Day Crit。自爆覚悟で、勝ちにいく気持ち挑戦してみようと思います。乞うご期待。

2015年6月27日土曜日

Mid Season Mini Camp: 2日目 久しぶりのバンフ

ここ数週に渡って週末はレースが続いていていたけど、今週末はレースはお休み。来週からまた暫くレースが続くので、今週末はその前にもう一踏ん張りフィットネスを上げておくためにミニキャンプを敢行。今週はかなり強度の高い練習が続いていたので、その仕上げという意味も込めて。

と言っても、別にどこに行く訳でもなく基本的に自宅キャンプ。初日の昨日は仕事の後クロカンスキー仲間のザビエルと一緒に100キロちょっとを走ってきた。

そして2日目の今日は少し足を延ばしてキャンモアへ(もちろん車で)。キャンモアまで来るのは冬のクロカンスキーイベント以来。ノルディックセンターからスタートしてバンフ周辺を走り込む予定

ちなみにカルガリー周辺は今週末から一気に気温が上がり、日中は30度以上になるそう。なのでノルディックセンターをスタートしたのは9時。出来るだけ日が上がる前に走っておこうと。

キャンモアからバンフに走っていくのは初めて。これはキャンモアを流れるボウ川。これを下っていくとカルガリーに着きます。

9時過ぎでもカルガリアンには十分暑い。
日を遮るものが何も無いハイウェイは既に灼熱気分。大関のカスケイド山が雄大にそびえています。

車で通る時にいつも気になっている、不思議な侵食の跡がある岩肌。初めてまじまじと見たけど、やっぱり不思議。

途中RMCCのヒルクライムのコースに寄り道したりしたけど、それも含めてキャンモアから丁度50キロ、1時間45分でノーキー山のてっぺんに到着。久しぶりのノーキーはやっぱりしんどかった。

いつもの展望スポットからの眺め。こんなに日の高い時間に来たのは初めてかな。バンフの街が太陽に照らされていました。

あんなに時間のかかった登りも下りはあっという間。そのままバンフの街にやってきて暫し休憩。

この季節の川の色は、氷河の溶けた水がエメラルドグリーンになって流れているのがよく分かります。


川沿いの広場では結婚式が行われていました。ジューンブライドやね。良い天気で良かった。正装をしている人たちには、ちょっと暑すぎるような気もするけど。

いつものコーヒー屋さんに立ち寄って、
補給にはエスプレッソをダブルで。こんなに暑いんやからアイスコーヒーにすれば良かったと注文してから思ったんやけど、 カフェインたっぷり補給して残りを頑張らなアカンからまあ良いやろう。

少し休んでから賑やかなバンフの街を後にして、これまた馴染みのミネワンカループへ。5年前にカルガリーに来て以来何かとよく来てる。

なんかこうやってみるともの凄い急激な坂に見えるけど、今日は意外と余裕で登れた。昔はもっとヘロヘロになってたような気がする。

夏のTwo Jack Lake。冬は一面真っ白になっているけど、今日は夏の青が美しかったです。
以前よく来てたときより、どことなく水辺には人が多かったような気がする。 家族連れで賑わってました。さすがに泳いでいる人はおらんかったけどね。

そして夏のミネワンカ湖。
こちらも見事な青。冬と夏でこうも表情が違うもんなんやね。 (参考

ミネワンカループを後にして、後はひたすらハイウェイをかっ飛ばしてキャンモアへ。基本下りなんやけど、向かい風のお陰で意外と頑張って漕がないといけなくて丁度良いトレーニングやった。

キャンモアへ戻ってきた頃。丁度昼過ぎで気温もしっかり上がっていて、かなりクタクタ。

この後ノルディックセンターまでの登りをヒルトレーニングのつもりで頑張ったんやけど、3時間以上この暑さで頑張ってきた体にはかなりキツかった。まあ、明日もあるので無理は禁物。もうちょっと走れるぐらいのところで止めておいた・・・

つもりやってんけど、自転車を降りたらもう既にいっぱいいっぱいで、全然「もうちょっと走れるくらい」では無かったことが分かった・・・まあそういうもんやろう。

とりあえずノルディックセンターのロッジに駆け込み顔を洗ってびちょびちょのジャージから着替えてスッキリ。そしていつもは自前のサンドイッチを持って行ってるけど、今日は久しぶりにセンターのカフェテリアで昼食を頂きました。
久しぶりのコーラが全身に染み渡りました。チキンサンド美味かったです。

クタクタで這々の体で家にたどり着き、シャワーを浴びて何はともあれ
 ご褒美のアイス。こんなに暑いとアイスの美味さも格別でした。

その後カウチに倒れ込みビールを飲みながらウトウト。よっぽど疲れてたのか途中思い切りビールを床に巻き散らかしてしまうというアクシデントもあったけど、最高に気持ちの良い夕暮れ時を過ごせました。

せっかくキャンプやって言ってるんやから、ちょっと贅沢して外食でもと思ったんやけど、疲れた体で運転したくなかったし、そもそもビールを飲んでしまってるやんということで仕方なく自炊。
定番メニューの豚もやし炒め。正直人に出せる料理じゃないかもしれんけど、この疲れた体には最高に美味かったです。今日の頑張りが血となり肉となりますように。

明日は来週のレースの下見も兼ねて3年ぶりのマッデンへいく予定。さて足はどれだけ動いてくれるでしょうか?

今日はもう寝ます。お休みなさい。

追伸:ところでなでしこジャパン無事準決勝進出しましたね。7月1日はエドモントンでゲーム。応援に行ってきます。

2015年6月22日月曜日

Lino Bovo Track Meet: 初優勝

先週末は今年のエドモントン遠征第3弾、Lino Bovo Track Meetに参戦してきました。

で、書きたいことは山ほどあるんやけど、とりあえずタイトルにあるように、なんとグループBで総合優勝してきました。

まあ総合優勝自体は、参加者の中で全部のレースに出たのが僕だけやったということももちろんあるんやけど。ただ、それにしてもその全てのレースでコンスタントにポイントを取って、しかも日曜の2つのレースはぶっちぎりで勝ちを納めてきたので、大満足の結果です。

ちなみに前回の遠征の時は、カルガリーのトラックより小さなトラックということもあり、色々勝手が違って苦労したけど、2度目の今回は結構楽しむ余裕がありました。
カルガリーのトラックと違って周りが木に囲まれた美しいトラックです。横にはBMXのコースも併設されていて、丁度大きな大会が催されていて賑やかでした。

今回はカルガリーのCBTLのメンバーも沢山参加していたので、楽しい週末になりました。

土曜日一つ目のイベントは2000メートルのPursuit。まあ言わばタイムトライアルなんやけど、トラックの丁度反対側からも選手がスタートしてその選手と追いかけっこするというもの。でもやっぱり実質はタイムトライアルです。

先月カルガリーであったイベントでの3000メートルPursuitでは、初めの1キロで頑張りすぎて後半ヘロヘロになるという初歩的な失敗を犯していたので、今日は2000といえどペース配分に注意して。

その意識のお陰か、前半は反対側の選手と大体同じくらいのペースでラップを重ねてたけど、僕が1000を過ぎた辺りから加速し始めたのを機に大分差がついてきた。それに今回は最後のラップで全力を出し切る走りが出来たので上出来。結果は3分1秒で、グループの2番手でした。

長い一日になると思い、これをウォームアップ代わりに走ったのが丁度良かったかな。

自分の番が終わると、次までの長い休憩をカルガリーの仲間の写真撮影。
彼は日系なのかな?日本人なのかな?忘れたけど、唯一日本語で自転車のことを話せる貴重なお友達のマサさん。色々教えてもらっています。

丁度みんながトラックの中のベンチで一緒になっていたので記念に一枚。
もう一人トミーがいたんやけど、彼は丁度走ってた。一番左のお茶目なポーズをとっているのは実はエドモントンの選手なんやけど、とても面白い人。60歳を回っているおじさんやけど、元は世界選手権にも出場していたエリート選手で今でももの凄い速いです。

二つ目のイベントは、マッチスプリントの予選をかねたFlying 200。これはトラックを2周して加速して、最後の200メートルのタイムを競うというもの。パワーのある僕はこれは得意種目。出来れば先月のカルガリーでのタイムを超えたいもの。

マサさんとクレッグにこのトラックでのコースの取り方を教えてもらい、2周の助走でしっかり加速して、第2コーナーのバンクの一番上から裏のストレートに向けて振り下ろし猛加速。十分スピードの乗って第3コーナーに突入、までは思った通りにいけたんやけど、小さなトラックのコーナーのせいで遠心力が強く、そこからバイクが外側に流れてしまい、第4コーナに向かう辺りでは最短距離の黒の線の上から50センチくらいズレてしまってた。かなりのスピードで走っているのでラインを微調整することは出来ず、そのまま最後まで回ってしまうことに。

結果13秒14。前回のカルガリーでのタイムが13秒74やったから自己新記録。あのコーナーでのライン取りをもう少し上手く出来てたら12秒台突入やったかも。次回Track Provincialでの再チャレンジに期待します。

そして土曜日最後のイベントはスクラッチレース。今日は15周、5キロのレース。どちらかというと苦手な種目やけど、最後までしっかりグループにくっ付いて走って、最後のスプリントをもがき切るトレーニングとして挑みました。

先週は一週間しっかり体を休めて挑んだせいか、最後の1周まではまあ問題なく順調に過ごしてました。ただ最後の1周に入る直前にゲイルがアタックして、それに着いていこうと思ったら自分の加速が意外と凄過ぎて?自分が先頭で最後の周回に入ってしまうことに。スクラッチでここからアタックするのはちょっと早すぎるような気もしたけど、こうなったら一か八か全力で1周押さえ切ってやろうと最後の猛アタック。

ただまあ、そうは問屋が卸す訳も無く、ゴール直前で2人に抜かされてしまい3着でフィニッシュ。でもまあ、最後までもがき切るトレーニングとしては丁度良かったかもしれん。それに1着に入った女の子はこの秋にあるジュニア世界選手権にカナダ代表で出場する選手なので、ある意味あきらめもつくかな。

直後に降り始めた土砂降りのせいで、その後のAグループのスクラッチレースは中断。そのまま土曜日のイベントは終了になってしまいました。

少し早かったけど、丁度お腹も空いていたし帰りに少しドライブで足を延ばして、前回の遠征で食べ損ねたFive Guysで夕飯を食べに行ってきました。

最近マクドナルドが大変なようやけど、確かに僕もここ数年は行ってないかな。でもたまに無性にハンバーガーが食べたくなるときがあって、そんな時にファイブガイズは僕の気持ちを最高に満たしてくれます。美味かった。

食べ終わってもまだ6時過ぎ。いつものホステルにチェックインして荷物を下ろしてもまだ7時過ぎ。このまま手持ち無沙汰で時間を潰すのは勿体ないので、プログラムに書いてあった10時からみんなで10マイル走るというレース外イベントに参加することに。

幸い空は晴れて来て、太陽も出てきた。10時までにはトラックは乾くやろう。顔だけ洗ってベッドでゴロゴロ休憩しながら時間を潰して9時頃にトラックに向けて出発。

トラックに着いたらこんな感じで綺麗な夕焼けが。
 といっても、もう10時前なんやけどね。かなり北の方にあるエドモントン、しかもこの週末は丁度夏至ということもあり、それを祝うべく10時から10マイル走るという恒例行事なようです。

初めはちゃんと着いていけるか不安やったけど、自分が先頭の番にはきちんと40キロ近くまであげて2周引っ張っていけたし、10マイル最後の周のスプリントもレース本番ほどではないけど、それなりに頑張れた。

来月からのロードシーズン本格開幕に向けて、最後のトレーニングブロックで追い込みをかけるタイミング。しっかり足に刺激を入れられる丁度いい機会でした。

走り終わった後の記念撮影。カルガリーから一人参加した僕にみんなえらく喜んでくれました。

そんな感じで1日目は終了しました。

2日目は朝9時に一つ目のイベントがスタート。8時過ぎにトラックに行くと、前回の遠征で親しくなったデイブがクラブハウスで「邦夫、コーヒー飲むか?」っておもむろに
エスプレッソをサービスしてくれました。しかもユベントスのチームカップで。なんか凄い歓迎されてる感じでめちゃくちゃ嬉しかったです。(多分今日はこのお陰で頑張れたんやと思う。)

一つ目のイベントの500メートルのタイムトライアルはかなり頑張ったんやけど、風のせいで平凡なタイム。みんな苦しんだようで、エリートのAグループでも一人も40秒を切れなかったそう。まあ屋外トラックはこういうこともあるわな。

次は待ちに待ったマッチスプリント。これは2人が2周走りどちらが先にゴールするかを競う凄く単純な種目。でもその中に様々な駆け引きがあり、かなり奥が深い。

今までカルガリーではこの種目をやったことがないので、実は僕は今日が初めて。ただパワー優位の種目なのでかなり楽しみにしていました。

一試合目(準決勝)はロンと対戦。彼も60を超えるおじさんやけど、舐められない足の持ち主。ただ短距離決戦では僕に分があるかと。

クジで先頭をひくことになった彼は巧みに揺さぶりをかけて僕を前に出そうとするんやけど、そうくるやろうとよんでた僕はギリギリで持ちこたえてた。そして1周目が終わりに差し掛かろうとした第4コーナーのバンクの一番上で、彼が僕から目をそらした一瞬の隙をついて一気にアタック。ホームストレートでがむしゃらに加速して、第1第2コーナーを回り切った時に振り返ったら少しギャップが出来てることが分かった。後はもう振り返ること無く走り切るのみ。

なんとか逃げ切ることが出来て、初のマッチスプリント、しかもロンとの決戦を制することができた。戦術に長けた彼との対戦やったので余計に深みがあり、想像していた以上に面白かった。それと僕は意外とこういう心理戦好きやということも分かった。

それに比べると次の決勝戦は余裕やった。一応ロードではCat4で走っている人が対戦相手やってんけど(ちなみに僕は未だにCat5・・・)、ちょこざいな戦略も何も無く、ぶっちぎりで勝ってきました。これで見事マッチスプリントは1位。

それに続いてはポイントレース。これも僕はあまり得意じゃないイベントやけど、長めのトレーニングという位置づけであまり順位は気にすること無くスタート。

予想通り長いレースにはめっぽう強いロンが序盤のスプリントを制し続けて1位。僕は序盤は2番手か3番手くらいでスプリントをこなしてたんやけど、最後のスプリントだけは猛ダッシュを決めて一着でゴール。疲れた足でも最後にもがき切る丁度良い練習。なんやかんやとポイントを取っていたみたいで総合でも2位でこのレースを終えることが出来ました。

このレースをみていたデイブに「あの我慢の走りで最後にスプリントを決めるのはなかなか賢い良いレース運びだよ」って褒めてもらえたのは嬉しかった。失敗したり上手くいったり色々あるけど、こういう風にレースで色々新しいことを試せるのはトラックならではの面白さやね。

いよいよ最後のイベントは僕の大好きなケイリン。前回の遠征では見事勝っているので、今日もそれに続きたいところ。

クジの結果で僕がバイクの真後ろに付かないといけない筈やったのに、スタートするや否やみんなが前に出て、僕は一番最後尾に。図らずも訪れた必勝パターンにほくそ笑みながらラスト2周までピッタリ後ろにくっ付いて、次の裏ストレートでバイクが掃けたらみんなが一斉に加速。ただ絶好調の今日の僕は余裕で付いていき、第3第4コーナーのバンクを大外で回り切って表のストレートに出てから一気に加速。一瞬で振り切ることができた。そのままぶっちぎりでゴールして見事一着。エドモントンでのケイリン2連勝。

やっぱり最後のレースで勝って終わるともの凄く気持ちが良いね。カルガリーから来た仲間にもめっちゃ褒めてもらえたし。トミーにはそろそろBグループは卒業やなって言われてもうた。Aグループではこんな気持ちの良いレースをすることはきっと当分ないと思うけど、さらに成長するためには何れ挑まないとあかんのやろうなー。

何はともあれ、前回以上に楽しめたエドモントン遠征第3弾でした。
最後にCTBLから参戦したみんなで記念撮影。

僕の総合優勝の表彰式の写真はマサさんに撮ってもらっているので、頂けたらまたアップします。

先週に引き続きえらい長い投稿になってしもうた。懲りずに最後まで読んでくださった方がおられましたら、大変有り難うございました。

今週末はレースはお休み。しっかり走り込んで7月に向けて頑張ります。

お休みなさい。

2015年6月18日木曜日

Ghost of the Gravel

少し時間が経ってしまったけど、先週末はカルガリー近郊のコックランで開催された、Ghost of the Gravelというレースで走ってきました。一応ロードレースという位置づけなんやけど、その名の通り、途中に総延長60キロにおよぶグラベルロード(砂利道)を組み込んだ形式のレースで、通常のレースとは随分趣が違う。しかも全てのカテゴリーが144キロのコースでレースをするという、これまたかなりチャレンジングなイベント。

という訳で、とりあえず用意したのは28ミリの幅があるロード用としては一番太い、しかもめっぽうパンクに強いというコンティのゲイタースキン。これをムスコカに装着して走ります。

それと同時にこのレースに間に合ったのが、新しいロード用シューズのS-Works。
3年前に買ったロード用S-Worksは巻き取りの部分が弱くなってしまい、レースでは使えないので新しいモデルを新調。新しいモデルといっても、去年上部構造が全く同じのMTB用のS-Worksを買っているので、履き心地はバッチリ。自分の頑張りが直接自転車に伝わるところなので、他を節約してもシューズだけは譲れません。

ちなみに今年はトラックレースとロードでのクリットのようにショートレースに集中してトレーニングしているので、今日の144キロのレースはハードトレーニングとしての位置づけ。今の自分の力では144キロレースすることはちょっと難しい。そのためにレース前には幾つかの目標を設定。

一つは、いつものことやけど、とりあえず最後まで気持ちを切らさず走り切ること。二つ目は、出来るだけ前の集団にくっ付いて走れれば良いけど、そのためにレッドゾーンで走り続けて、後半ヘロヘロの走りになるようなら諦めてドロップすること。三つ目は、初めの二つと関連して、途中の長く続く登りでも高いケイデンスを保ち出来るだけ出力を一定に走ること。最後に、将来カテゴリーが上がって長いロードレースを走るようになったときの練習に、(アイアンマンバイクを思い出し)常に補給に気をつけて走ること。

こういった目標設定はいつも大事にしているけど、このレースほどこれらが活きたレースは今までに無かったかも。

天気予報は見事に外れ、レース当日はどんより曇り空。気温は10度以下。しかも北西から吹き付ける風で出だしは超向かい風。スタート直前になって小雨が降り始め、それがスタートしたとたんに本気の雨に。一瞬のひらめきで上着をもう一枚重ね着したのが幸い、もの凄い寒いスタートやった。

予想以上の悪天候に、スタート直後に棄権する人が続出したそうな。

スタート直後は位置取りも上手くいき、前方5番目くらいで風を避けながら順調に走り出した僕やったけど、ペースは徐々に上がっていき、10キロほど走った辺りにあった少しキツめの登りで遅れ始めズルズルと後ろへ。結構パワーも出てたし、出だしのここでいきなりマッチをつかってしまったら・・・という一瞬の気の迷いで前と少し差が開き、それが向かい風のせいでなかなか詰められず、そのままどんどん差は開く一方。

今思えばあそこでもう少し踏ん張っていれば、後のレース展開はもう少し違ったものになってたかも知れんけど、とりあえずは初めの目標通りそこからキチンとハードトレーニングとして走り続けることに設定変更。

(いきなりドロップされてしまった後暫く一人で走っていた僕。誰かが撮影してくれていたみたいやけど、これが唯一の写真。こうやってみるとやっぱりヘルメットの色が合ってないなー。)

その後は遅れてきたカーティスを含む数人の集団にくっ付いて走りながら体が解れるのを待って、35キロ地点からそのグループから抜けて前に行き、自分のペースで走ることに。

40キロ過ぎからいよいよグラベルロードの開始。ランディーではグラベルロードを走ったことがあるけど、ムスコカでは初めて。前日から降っていた雨で地面が泥濘んでいて、所々タイヤを取られるけど、さすが28ミリのタイヤは思った以上にスムーズに走ってくれました。

ちなみにグラベルの道はこんな感じ。
この辺りは太陽も出てきて随分暖かくなってきてた。

グラベルが始まった辺りで元TCRでのチームメイトのケンドラに追いつき、そこから20キロほど続くダラダラ時々急な登りを一緒に応援しながら登り切り、なんとか2人で67キロ地点の最初の頂上に到着。そこのエイドで一休みした彼女とはそこでお別れ。彼女と一緒に走ってきたことでなんとか気持ちを切らさず登り切れたけど、あれが一人やったら堪えてたやろうなー。

そこから暫く続く下りの区間で自分の状態をチェックして、意外と大丈夫なことも判明。なんとか体勢を立て直し、後半に向けて気持ちの切り替え。

そこからは前で潰れてしまった選手を一人一人と追い越していき、気分も上々に走り続けること1時間、ようやくグラベルセクションが終わった(今のところ・・・)。少し気温も上がってきたように思ったので、丁度そこにあったエイドステーションで上着を引き取ってもらい「後は50キロを猛烈に走り切るだけや」と気合いを新たにスタート。

(これが二つ目のエイドステーション。友達が2人ボランティアをしてくれていた。)

しかしここで上着を脱いだのは思いっきり裏目に。そこから暫くして強烈な雨が降り始めてきた。風も強い。幸いにも追い風やったからスピードは出てるんやけど、その分めちゃくちゃ寒かった。ただこの時に思い出したのは2月のハレアカラへの挑戦。あの時はもっと寒かったしもっと風も強かった。あれに比べればなんてこと無いわと強気で漕ぎ続けたら、30分ほどしたら止んでくれた。こういったメンタルはめっぽう鍛えられてる気がする。

その後暫くすると120キロ地点に待ち構えていたのがワイルドキャットの激坂。しかもズルズルのグラベルがびっしりで超難関。えっちらおっちら登っていると一瞬手が滑って、その勢いで足を地面についたら一気にピッキーンって左足が棒のように攣ってもうた。ただここで立ち止まってはアカンという本能からか、ズルズルの坂の途中で右足だけで再スタートして、なんとか左足をペダルに乗せてことなきを得た。あれはヤバかった。

その後も攣り続けている左足をなんとか誤摩化しながらワイルドキャットを制覇したら、次に待ち構えていたのは次はその反対側の下り。しかも登りと同様に新たにびっしり敷き詰められたグラベルのせいでハンドルはフラフラで、ブレーキは利かへんし(というかあのような路面でしかも高速でブレーキをかけようとすると余計にハンドルがフラフラになる)、もう決死の直滑降。(イメージとしては神社の境内の砂利を敷き詰めた道で時速40キロ近くで直滑降している感じといえば伝わるかな?)

人生で一番恐怖を感じた下りで、集中力を切らしてパニックになっていたら大事故になってたかも知れん。砂利の少し浅い道路の端の方に徐々にズレていきながら、万が一転けてしまったら道路を外れて草むらに突っ込めるように体勢を整えてスピードが落ちてくれるのを祈ってた。

次第に傾斜が緩やかになりスピードも落ちてきたと思ったら、丁度グラベルセクションも終わってくれた。あれほどホッとしたことは無かったわ。

そこからはあと10キロほど。時々鞭を打つようにスプリントの練習なんかもしながら、交差点でボランティアをしてくれている人たちに「ありがとう」と言いながら気持ちよく走り続け、なんとか5時間42分で無事完走することが出来ました。

結果は出走24人中完走が21人で、そのうちの14位。まあまあの出来かな。ただ結果はともかく凄く良いトレーニングになったし、144キロあの状況の中で(足を攣りまくりながら)集中力を切らさず走り切れたのはかなり嬉しかった。レース前に設定した目標もしっかり達成できたし。

ただ「レース前のウォームアップをもう少ししっかりとしていればなー」とコーチのアンドリューに話したら、彼は「もちろんそういうこともあるけど、でもレースの初めはみんな大概そういうもんで、その部分をウォームアップとして捉えて耐え忍ぶのも大事やで」と流石彼ならではの含蓄のある意見。今度あのような場面に出会った時にはしっかり頑張るようにしよう。

レースの後には途中引っ張って助けてくれたカーティスと、お互いの健闘を称え合って、お揃いのスパンデックスパンダのボウシを被って記念に一枚。パンダ好きがこんな所にも・・・
いまジャージも作っているところだそうです。

6時間近くにもおよぶ激走でドロドロのムスコカ号。こんなにドロドロになったのは初めてかも知れん。

ちなみに、CTBLで一緒に走っているジェイクが僕たちのカテゴリー5で3位入賞。
彼もエイデンと一緒でまだ高校生。末恐ろしい10代が犇めいています。彼らの成長に40前のおじさんがついていくのは大変です。

そしてアンドリュー(右)は見事Cat1/2で3位入賞。
こんな凄い選手が身近に沢山いて、いつも刺激をもらっています。

レースの後はバーベキューでホットドック。
しかもポテトサラダまでついてる。スタート直後と打って変わって見事青空の陽気が戻ってきて、みんな幸せそうでした。

無事に家に帰り着いて、まずなりより、体力のあるうちにムスコカ号の洗車。
ピカピカにしてあげました。お疲れさま。

夕飯は何所かに食べに行こうかとも思ってたんやけど、意外と体力が余っていたので
久しぶりの豚キムチを大量に作りました。作りすぎたかと思ったけど、あっという間にペロリと食べてしまいました。相変わらず運動後も胃は丈夫なようです。

これが上の写真で被っていたスパンデックスパンダのボウシ。
パンダがハイファイブしています。

読み返してみたら、めちゃめちゃ長い投稿になってしまってるけど、まあ自分の思い出のためやし良いやろう。もし最後まで読んでくださった方がおられましたら、大変有り難うございました。

先週の初プライズチェックに引き続き、無事完走をビールで乾杯。

この週末は再びエドモントンでトラックレースです。頑張ってきます。

2015年6月12日金曜日

初めてのPrize Cheque

4月の終わりからスタートしたCBTLの春シリーズは先週で終わり、昨日から夏シリーズに入りました。

そしてシリーズ初戦に先駆けて春シリーズの表彰式があり、見事Bブループ総合2位で表彰されました。2ポイント差の接戦を制して見事1位に輝いたのは、以前ブログで紹介したエイデン。実質2ポイント差以上の実力の差は見せつけられていたので、あっぱれな結果です。


去年トラックレースを始めた時にはこんなこと想像もできなかったので、すごく嬉しかったです。今年のシーズン開幕の時に書いたように、今の自分の強みをしっかり発揮出来るように戦略を立て、コンスタントにポイントを取りにいくように頑張った甲斐がありました。

少しずつでも確実に成長しているのが見えるのはとても励みになるし、同時にまだまだもっと頑張らないといけないところも沢山見えてきます。10代のライバル達の成長に負けないように頑張ります。

その後のレースは、覚悟していた前日のハードトレーニングの疲れも全くなく、夏シリーズ開幕から沢山ポイントゲットしてきました。ちなみにエイデンはBグループを卒業してAグループに移ったので、このシリーズは頑張って総合1位を目指します。

Win&Outでは例のスキー選手のライアンには太刀打ち出来へんかったけど、次の周はゲットして2位。アバランチでは3つあるスプリントのポイントの低い最初の二つはスルーして、一番ポイントの多い最後のスプリントをゲットして1位。これは戦略勝ち。それとレース終盤の疲れた足でも思い切りスプリント出来るようになるための練習。

この日一番面白かったのが、最後のレースのUnknown Distance。これは事前に何周走るかを知らされずにスタートして、最後の1周にベルが鳴らされて初めて残り1周やと分かるというもの。

前に走ったAグループが7周走ったので、僕らは3、4周は走るやろうと思ってスタート直後に飛び出した2人を放っておいていたら、何と1周目が終わろうという時になってラスト1周のベルがなってる。やばい、100メートルくらい差が開いてる。

そこからホームストレートで飛び出してして猛烈にアタックして、裏ストレートに入った頃には50メートルくらいの差に縮められた。ちなみに僕の後ろには誰も付いてきてなかった。嬉しかったのが、多分僕の猛烈な追い上げに気付いた他のグループの選手達や観に来ていた観客達が大声で応援してくれているのが裏ストレートにいた僕にも聞こえてきたこと。

その後も最後までがむしゃらに追い上げて、後10メートル程で追いつくかというところでフィニッシュ。残念ながら追いつくことは出来へんかったけど、レースの後にはみんなに「凄い追い上げやったね」っていっぱい褒めてもらえたし、前を走っていたうちの一人には「どうやって追いついてきたん??」ってビックリされました。

最後の最後まで頑張ったのはお互いに取って良いトレーニングになったと思うので、ああいうビックリはウェルカムです。

そんなこんなで、初めての表彰台に続いて、夏シリーズも快調にスタート出来て最高のレースナイトでした。

夕食の後は、初めて頂いた賞金の小切手を肴に残っていたビールで乾杯。

この調子でこれからも引き続き頑張ります。